インターネットオークションで落札したパソコンに老舗(しにせ)ハンカチメーカー「ブルーミング中西」(本社・東京都中央区)の顧客情報が消去されずに残っていたことを材料に、同社にパソコンの買い取りを求めたとして、警視庁は和歌山市有家、会社員溝口哲也容疑者(35)を恐喝未遂の疑いで逮捕したと12日、発表した。溝口容疑者は調べに「恐喝になるとは思わなかった」と容疑を否認しているという。 久松署によると、溝口容疑者は昨年12月5日、ヤフーオークションでパソコン2台を数千円で落札。うち1台に同社の顧客情報や商品原価などが保存されていたため、同21〜28日、「顧客情報漏洩(ろうえい)がニュースで大きく取り上げられ、企業イメージに重大な影響を与えています」などと同社を脅し、パソコン2台を計20万円で買い取るよう求めた疑いがある。 同社は、溝口容疑者が落札したパソコンについて「3〜4年前に廃棄を業者に依頼