わたらせ渓谷鉄道(わ鉄、樺沢豊社長)を走ってきた赤色のディーゼル機関車が14日、約1年ぶりに復活する。36年前に製造され、トロッコ列車をけん引してきたが、昨秋、エンジン部分の故障で動かなくなった。旧型車両のため部品の在庫がなく一時は廃車の危機に立たされたが、復活を願う「わ鉄ファン」の期待に応え、足りない部品を新たに製造し直した。今月7日に試運転を無事済ませ、いよいよ現役復帰を果たす。 故障したのは昨年9月27日。エンジン部分に穴が開き、冷却水が漏れだした。修理でエンジン部分を分解すると、破損した部品の在庫がないことが判明。手作りをするなどして部品を補い、修復まで丸1年かかった。観光客が年間で最も多い、秋のベストシーズンに間に合い、わ鉄職員の間では「奇跡の復活」と言われている。 この間、トロッコ列車のけん引は、残る茶色の機関車1台が担ってきたが、14日以降は従来通り交互に運転される。赤い機関