東京電力は9日、5分ごとの利用実績や1時間ごとの需要見通しなど電力の使用状況を細かく示す「でんき予報」を7月1日から同社ホームページ(www.tepco.co.jp)上で公表すると発表した。福島第1発電所事故を受け夏の電力需給の逼迫(ひっぱく)が予想されるため、細かい需給状況を示して省エネを訴え、「原則不実施」とする計画停電の回避を目指す。 毎日午後6時をめどに、翌日の電力供給力と予想最大電力消費量見通しを更新する。また、電力需要の実績を5分間隔に更新し、より現状に近い需要状況を開示する。9月30日までの予定。 さらに、平日に限り、午前8時に当日の午前9時~午後8時の電力需要予測を4段階の逼迫度に応じて表示。電力の余力を示す予備率が10%以上なら「比較的余裕のある一日」とするが、3%以下では「電気のご使用をお控えください」と呼びかけ、その際は政府から「需給逼迫警報(仮称)」が出される。