「難治がんに思い知らせてやる」 ウーマン・村本の誘いで記者が“コメディー”に初挑戦 はじまりは2年前… 書かずに死ねるか――「難治がん」と闘う記者 野上祐(のがみ・ゆう)/1972年生まれ。96年に朝日新聞に入り、仙台支局、沼津支局、名古屋社会部を経て政治部に。福島総局で次長(デスク)として働いていた2016年1月、がんの疑いを指摘され、翌月手術。現在は抗がん剤治療を受けるなど、闘病中この記事の写真をすべて見る 舞台に立った筆者とウーマンラッシュアワー村本大輔さん(撮影/写真部・小原雄輝) うまくいかなかった2度の手術。「もう完全に治ることはない」と医師は言った。「1年後の生存率1割」を覚悟して始まったがん患者の暮らしは3年目。46歳の今、思うことは……。2016年にがんの疑いを指摘された朝日新聞の野上祐記者の連載「書かずに死ねるか」。今回は、ウーマンラッシュアワー村本大輔さんに誘われて挑
13日午後、翁長雄志沖縄県知事の告別式には大勢の参列者が詰め掛けた (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 沖縄県の翁長雄志知事が死去した。享年67。「辺野古新基地建設反対」の公約を最後まで貫いた生粋の保守政治家の遺志は継がれるのか。 * * * 「基地問題を具体的に解決に導かなければならないという強い使命感があった」 翁長知事の思いをこう代弁するのは、沖縄県嘉手納町の町長を1991年から5期務めた宮城篤実氏(82)だ。2014年の知事選で翁長氏の支持母体となった「ひやみかち・うまんちゅの会」の会長を務めた。 沖縄の保守本流の政治家一家で育った翁長氏。政治家としてのキャリアの集大成の選挙に臨む際、頼りにしたのは町面積の8割超を米軍基地が占める「基地の町」で長年自治を担った宮城氏だった。 2人が最後に対面したのは昨年のこと。翁長氏は夕日が映える沖縄本島西海岸のリゾートホテルに宮城氏を
山形大学×EV飯豊研究センターで、センター長の男性教授が職員に対してパワハラを繰り返していたと思われる問題は、今年1月に掲載した『学生がアカハラ受け自殺か…ある国立大学で起こった裁判の行方』(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/54181)で触れた。 その後、事態は大きく動いた。山形大学ではパワハラの実態について調査する特別対策委員会が立ち上がり、その後第三者も加えて設立された調査委員会が、今年6月、センター長によるパワハラを認定したのだ。 これで一件落着、かと思いきや、その処分内容に、大学内部は揺れているという。パワハラに対する処分としては、あまりに軽すぎるのだ。根本的な問題はなにも解決していないうえ、喉元過ぎれば熱さを忘れるとでも言わんばかりの、軽すぎる処分。山形大学でなにが起こったのか。関係者に話を聞いた。 減給、約1万円 「平均賃金1日分の2分
先月27日付で着任した財務省の岡本薫明(しげあき)事務次官が21日、朝日新聞のインタビューに応じた。森友学園の公文書改ざん問題や前次官のセクハラ問題で失った信頼の回復を急ぐ考えを強調。ただ、第三者委員会による調査は行わない考えを示し、改ざんの契機が安倍晋三首相の国会答弁だったとの見方も否定した。 岡本氏は改ざん当時、文書管理や国会対応の責任者である官房長で、6月に文書厳重注意を受けている。処分直後の昇格については「厳しいご批判があることは十分認識しており、真摯(しんし)に受け止めないといけない。しっかりと信頼回復に努めるということにつきる」と語った。 官房長時代は「決裁文書を改ざんすることまでは全く想定しておらず、理財局で適切に判断して対応していると思っていた」と釈明。当時の理財局長だった佐川宣寿(のぶひさ)・前国税庁長官が国会で交渉記録の存在を否定し続けた答弁姿勢も疑問視されていたが、「
生命保険の販売現場で「節税」をPRした定期保険の売り込みが活発だ。節税したい中小企業経営者らが、保険料を経費に充てて利益を圧縮。保険は途中解約し、返戻金を得る手法が広がっている。金融庁は一部の商品設計に問題がないか実態調査に乗り出しているが、各社は新商品を投入し続けている。 「業界では近年まれにみる『発明』だ」。大手生保幹部がそう話すのは、業界最大手の日本生命保険が昨年4月売り出した死亡定期保険「プラチナフェニックス」だ。 この保険は、保険料を支払う…
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