米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を掲げた玉城デニー氏は、無党派層や女性からの多くの支持を得て、移設実現をめざす安倍政権が支援した佐喜真淳氏を引き離し、初当選を決めた。 調査は県内83投票所で実施。支持政党別の投票先では、無党派層の7割が玉城氏に投票。立憲、共産、社民の各支持層のほとんどが玉城氏に入れていた。 一方、佐喜真氏への投票は自…
候補者たちが「対立と分断を終わらせる」と主張する沖縄県知事選。分断は、誰がもたらしたのか。選挙では、何が問われるのか。生まれた時から基地がある、若い世代の思いは――。 閉塞感、反対運動に反対 国仲瞬さん(がちゆん代表取締役社長) 米軍基地に賛成か反対か。それが沖縄で争われていることだと、本土でも、沖縄でも受け止められています。私は修学旅行生ら県内外の生徒や学生に平和学習の場を提供する会社を経営していますが、まずはこの誤解を解くことに、時間をかけています。 「基地問題」といっても、米軍の事件事故や騒音に「賛成」という人はいません。一方、安全保障の観点から考える米軍基地の必要性や、普天間飛行場の辺野古への移設の是非は、賛否が分かれます。今回の知事選で争点となっているのはこの点で、故翁長雄志知事は、基地は賛成、辺野古は反対の立場でした。 ここまでかみ砕かなければ「基地問題=辺野古=反対」といった
翁長(おなが)雄志(たけし)知事の急逝に伴う沖縄県知事選が30日投開票され、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する前自由党衆院議員の玉城(たまき)デニー氏(58)が、前宜野湾市長の佐喜真(さきま)淳(あつし)氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=ら3氏を破り、初当選した。過去最多得票の大勝で、県民は翁長氏が当選した前回知事選に続き、「辺野古移設」に明確なノーを突きつけた形となった。 移設計画が浮上してから6回目の知事選。8月に急逝した翁長氏は「辺野古移設阻止」を掲げ、安倍政権と対立し続けてきた。玉城氏は当選を決めた30日夜、「辺野古に新基地を造らせないとの誓いを、ぶれずに全うしたい」と、翁長路線を引き継ぐ考えを示した。 玉城氏は、翁長氏を支えた共産、社民両党や、労組、一部の企業人らによる「オール沖縄」勢力が後継として擁立した。翁長氏の家族も集会でマイクを握るなどして
30日に都内で開かれた樹木希林さんの葬儀では、最後に長女の内田也哉子さんが、父で喪主の裕也さんに代わってあいさつをした。 結婚するまでの19年間、母と2人きりの家庭だったと振り返り、「そこにまるで象徴としてのみ君臨する父でしたが、何をするにも常に私たちにとって大きな存在だったことは確かです。幼かった私は不在の父の重すぎる存在に押しつぶされそうになることもありました」と明かした。 「ところが、困った私がなぜこういう関係を続けるのかと母を問い詰めると、平然と『だってお父さんにはひとかけら、純なものがあるから』と私を黙らせるのです」とも振り返った。 永遠にわかりようもないミステリーだった母と父の関係。だが、也哉子さんは数日前、書庫にある母の本棚にあった小さなアルバムの中から、ロンドンのホテルの色あせた便箋(びんせん)を見つけた。裕也さんから、樹木さんがまだ悠木千帆と名乗っていた頃のエアメールだっ
6月に80歳で亡くなった俳優、加藤剛さんのお別れの会が30日、東京都港区の青山葬儀所であった。共演者や所属した劇団俳優座の仲間、ファンら約1千人が参列。次男の俳優、加藤頼(らい)さんの「最後のカーテンコールを」との呼びかけに、全員が万雷の拍手を送り、別れを惜しんだ。 祭壇は、出身地の静岡県にちなみ、花で茶畑と富士山を再現した。テレビ時代劇「大岡越前」が出会いだったという里見浩太朗さんは、弔辞でメイク中に見た横顔にふれ「何て美しい顔の俳優さんなんだろう。まるでギリシャの美男の彫刻を見るようで、ほれ込んでしまいました」と語った。 映画「忍ぶ川」などで共演した栗原小巻さんは「青春のころ、ご一緒に作り上げた作品。剛さんの、強い精神、高潔な意志、今振り返って映像を見ますと、あの頃の作品への感情が呼び覚まされます。決して誰かの、何かのふりをするのではなくて、心で演じていました」と語りかけた。 あいさつ
「目次だけの本なら、出してもいいかな」 1年半ほど前になるだろうか、某版元から樹木希林さんの「語録」のようなものを出したいとの要望があり、私が希林さん宅にファックスを入れた。折り返し電話があった。「せっかくのお話だけど、もう欲もなにもないのよ。枯れススキみたいに自然に朽ちていくのがいいの。だから本を出すなんて気になれないの」。 希林さんが全身を癌で冒されていることは、もちろん知っていたので、無理をいえなかった。ただ、希林さんは興がのったのか、それから小1時間、四方山話をされた。本のことを蒸し返すと、「目次だけの本なら、いつか出してもいいかな」と、まさに希林さんならではのユニークな答え。「それは面白い。興味深いし、ユニークなものになりますね」と応じたものの、目次だけではパンフレットにしかならないし、実現は難しいと思って電話を切った。 「チョイ役」が大好きな、「ちょっと危ない」女優 突然の訃報
大阪府警富田林署で接見後に逃走し、山口県周南市で窃盗容疑で逮捕された樋田淳也容疑者(30)について、府警は30日、指名手配していた加重逃走容疑で逮捕し、発表した。樋田容疑者は逃走後に愛媛県を訪れ、知り合った男性(44)と約3週間、自転車で行動をともにしていたという。男性は「(樋田容疑者が)勝手についてきた」と説明しており、府警は逃走時の経緯を調べる。 捜査1課によると、樋田容疑者の逮捕容疑は、富田林署で弁護士との接見が始まった8月12日午後7時半ごろから署員が逃走に気づいた同9時40分ごろにかけ、面会室のアクリル板を押し破って逃走したというもの。「すべて黙秘します」と話し、署名や押印も拒否しているという。 樋田容疑者は29日夕、周南市の道の駅で餅や菓子パンなど5点(1053円相当)を盗んだとして、山口県警に窃盗容疑で現行犯逮捕された。顔写真と酷似し、指紋も一致したことから身元を特定したとい
75歳で亡くなった俳優の樹木希林(きき・きりん、本名内田啓子〈うちだ・けいこ〉)さんの葬儀が30日、東京都港区の光林寺で催された。弔辞は、今年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した映画「万引き家族」の是枝裕和監督がしたため、俳優の橋爪功さんが20分にわたって代読。2人の親交が短編映画さながらに浮かび上がった。全文は以下の通り。 ◇ 弔辞というのは、人の死を悲しみ悼むもので、告別式は文字どおり別れを告げる場だと辞書には記されています。希林さんが重い病を抱えていた以上、いつかはこの日が来るのだと覚悟はしていましたが、それでもやはりこんなに急にお別れを告げなければいけなくなるとは正直思っておらず、途方に暮れています。もう随分前に実の母は他界しておりますが、二度母を失ったような、いまはそんな悲しみの沼の中にいて、なかなかそこから抜け出せそうにありません。それだけ私にとってあなたの存在は
大阪府警富田林署で接見後に逃走したとして、樋田淳也容疑者(30)を加重逃走容疑で逮捕したことを受け、広田耕一・府警本部長が30日未明に会見を開いた。広田本部長は「約1カ月半にわたり地域住民、府民、全国の皆様に大変なご心配とご不安をおかけし、改めて深くおわびします」と謝罪した。府警本部長が逮捕会見に同席し、謝罪するのは異例。 広田本部長は、江口有隣(えぐちありちか)・刑事部長、田畑修治・捜査1課長とともに黒いスーツ姿で会見場に姿を見せた。やや硬い表情で手元の紙に目をやりながら謝罪の言葉を述べたあと、約7秒間頭を下げた。 さらに情報提供など捜査協力に対する謝礼の言葉を口にするとともに、「安全安心のための警察活動をいっそう推進し、府警に対する信頼の回復に努めて参りたい」と締めくくり、再び約4秒間頭を下げた。その後、田畑捜査1課長が事件について説明したが、終了するまでの約25分間、広田本部長が再び
逃走から49日目。大阪府警富田林署で接見後に逃走した樋田淳也容疑者(30)が29日夕、300キロ余り離れた山口県周南市で万引きをしたとする窃盗容疑で逮捕された。盗んだとされるのは食料や飲み物ばかりで、名前も名乗っていないという。府警は、この間の逃走の経緯について調べを進める。 29日午後5時56分ごろ、周南市の道の駅「ソレーネ周南」。管理する周南ツーリズム協議会などによると、万引きを疑った私服の女性警備員が丸刈りの男に声をかけた。商品を服の中や手に持って店の外に出ようとしたため、「会計がすんでませんよね」と声をかけた。大阪府警によると、この際に「何するんか、離せ」と言ったという。 男の脇にはロードバイクタイプの自転車。後部の荷台には、釣りざおや傘など、大量の荷物がくくりつけられていた。顔は日焼けし、目は充血。着衣は長袖、長ズボンで、青いウィンドブレーカーのようなものを着て、黒いキャップをか
大阪府警富田林署で接見後に逃走した樋田淳也容疑者(30)が29日夕、300キロ余り離れた山口県周南市で万引きをしたとする窃盗容疑で逮捕された。 逮捕のきっかけは、警備員のとっさの判断だった。 山口県周南市の道の駅「ソレーネ周南」を管理する周南ツーリズム協議会の笹木大(ひろし)事務局長(40)によると、私服の女性警備員が樋田淳也容疑者に声をかけた。会計をせずに商品を服の中や手に持って店の外に出ようとしていたので、呼び止めたという。 樋田容疑者は「財布を取りにきただけだ」と言ったが、事務所に連れて行った。事務所で「いすに座って」と言ったが、「何でなんだ」と抵抗する様子を見せたという。警察を呼ぼうとすると、「何で警察を呼ぶんだ」と事務所から出ようとするそぶりを見せたので、取り押さえたという。日焼けをしており、目が充血していたという。
逃走から49日目。大阪府警富田林署で接見後に逃走した樋田淳也容疑者(30)が29日夕、300キロ余り離れた山口県周南市で万引きをしたとする窃盗容疑で逮捕された。盗んだとされるのは食料や飲み物ばかりで、名前も名乗っていないという。府警は、この間の逃走の経緯について調べを進める。 「何するんか、離せ」 29日午後5時55分ごろ、周南市の「道の駅ソレーネ周南」。店外で警備員に声をかけられた丸刈りの男は、こう言って暴れたという。警備員は110番通報し、駆けつけた警察官に品物を万引きしたとする窃盗容疑で同午後6時27分に現行犯逮捕された。 逮捕容疑は、餅1袋と菓子パン、ローストンカツ、缶コーヒー、紅茶(計1053円)を盗んだというもの。山口県警周南署によると、樋田容疑者は「財布を取りに行っただけ」と窃盗容疑を否認し、住所や氏名、年齢については、話していないという。だが左足のふくらはぎにあるウサギの入
大阪府警富田林署で留置中に逃走し、山口県周南市で万引きしたとして現行犯逮捕された樋田淳也容疑者(30)について、府警は30日未明、指名手配していた加重逃走容疑で逮捕し、発表した。樋田容疑者はサイクリング仲間になった男性(44)とともに約3週間にわたり行動をともにしていたことも新たに判明。府警は樋田容疑者の身柄を大阪へ移し、49日にわたる逃走の経緯を調べる。 捜査1課によると、樋田容疑者の逮捕容疑は、富田林署で弁護士との接見が始まった8月12日午後7時半ごろから署員が逃走に気づいた同午後9時40分ごろにかけ、面会室のアクリル板を押し破って逃走したというもの。樋田容疑者は30日午前4時13分に周南署で逮捕されたが、黙秘しているという。 富田林署から逃走後は自転車やバイクを盗んだとみられ、大阪市内などで黒いバイクの男によるひったくり事件が相次いで発生。府警はひったくりを繰り返しながら逃走したとみ
2011年3月に発生した東日本大震災で、被災地に設置された仮設店舗の再建が進まない。最多時の事業者約2800のうち半数近くが仮設に残るが、国の撤去助成金は来年3月まで。自治体が設けた退去期限が迫っている。最も仮設店舗が多い岩手県陸前高田市が設けた期限は9月末で、店主らは新しい場所で再建に踏み切ったり、自腹で仮設に残ったり、さまざまな選択を迫られている。 「苦渋の決断。借金してまで新しい店は出せなかった」。陸前高田市の仮設商店街で居酒屋「わいわい」を営む太田明成さん(52)は肩を落とした。元々店があった市中心部で再起する予定だったが、1千万円の借金が必要だった。津波で全壊した店のローンも1千万円ほど残っていて、再建費用は捻出できなかった。 店はいま、市中心部から1・5キロほど離れた「高田大隅つどいの丘商店街」にある。12年6月にオープンした仮設商店街で、約3千平方メートルの敷地内にプレハブが
テニスの東レ・パンパシフィック決勝で、カロリナ・プリスコバ(チェコ)と対戦した大坂なおみ=9月23日、ロイター ことの発端は9月13日、全米オープンに優勝して帰国した大坂選手が開いた記者会見。ある記者が「海外で、大坂さんの活躍や存在というのが、古い日本人像を見直したり、考え直すきっかけになっているという報道があります。ご自身のアイデンティティというのをどのように受け止めていらっしゃるか、お考えを聞かせてください」という質問をしたこと。大坂選手は「私は私でしかない」とかわしましたが、この質問が差別的だと批判の声が上がりました。 この会見までの数日間にも、日本のメディアでは頻繁に大坂選手の「日本人」の面に焦点を当てた報道が繰り返されていました。「抹茶アイスが食べたい」という発言を大きく扱ったり、セリーナ・ウィリアムズを破った後に彼女が発した「こんな終わり方ですみません。ただ、試合を見てくださっ
2017年に色丹島にオープンした「色丹アリーナ」で出会った子どもたち。格闘技や球技などで6~18歳の約80人の子供が通う。子供の利用料は無料だ=ウラジーミル・ラブリネンコ氏撮影 真っ白い胴着を着た子供たちの声が体育室の中に響いていた。 「アジン(1)、ドゥバ(2)、トゥリ(3)」 北方領土・色丹島の斜古丹(しゃこたん、ロシア名・マロクリリスク)にあるスポーツセンター「色丹アリーナ」。子供たちが稽古に励んでいるのはロシアで人気が高まっている軍の白兵戦用につくられた実践的な格闘術だ。 実戦形式の練習では、安全のため頭や胴、足にプロテクターを装備する=ウラジーミル・ラブリネンコ氏撮影 10人ほどの子供たちの表情は真剣そのもの。コーチの構えるミットをめがけ、鋭い突きや蹴りを次々と繰り出していく。試合形式の練習では、安全を考えて頭や胴、足にプロテクターもつけている。 この体育室があるのはアリーナの2
宇宙誕生のナゾや、細胞分裂のしくみの解明といった基礎研究を支えてきた大学の現場でいま、研究費の枯渇に伴う環境の悪化が問題となっている。 その一方で、国の科学技術予算全体は増えている。予算が増えた分野の代表格が、「イノベーション」関連の研究費だ。 イノベーションとは、経済成長や社会の課題解決に役…
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