キトラ古墳「辰」「巳」「申」図像の漆喰壁はぎ取りへ 奈良県明日香村の高松塚、キトラ両古墳壁画の保存修復方法を話し合う文化庁の「古墳壁画保存活用検討会」の作業部会が8日、奈良市で会合を開き、キトラ古墳の獣頭人身十二支像「辰(たつ)」「巳(み)」「申(さる)」が描かれているとみられる壁の漆喰(しっくい)を、表面に付着した泥とともにはぎ取る方針を確認した。 次回の検討会で報告、早ければ来年秋に作業を始めるという。 同部会によると、「申」があると見られる場所では漆喰と泥の間に赤い顔料が見えているという。 十二支像は東西南北の側壁に描かれ、これまで7体分をはぎ取っている。