兵庫県は、県立大学(神戸市西区)に減災と復興政策を研究する大学院を開設する方針を決めた。阪神大震災からの21年間で蓄積された被災者の生活再建やボランティア活動、防災教育などを生かし、専門性を備えた人材を育成するのが狙い。来年4月の開設を目指して今年3月に文部科学省に設置認可申請する。 自然災害の多発を受け、防災を学科に取り入れる学部や大学院は他でも開設されているが、復興政策を前面に打ち出した大学院はまだなく、実現すれば全国初の大学院となる。 1995年の阪神大震災で兵庫県は、国の災害復興制度が整っていない中で試行錯誤しながら復旧復興を進めた。大学院では南海トラフ巨大地震などに備え、減災とともに被災後の復旧復興の筋道を事前に準備しておく重要性を発信する。 この記事は有料記事です。 残り331文字(全文662文字)