仙台市青葉区の東北学院大土樋キャンパスで、礼拝堂のステンドグラスの歴史や美術的価値を解き明かそうと鑑定調査が始まった。創立130周年事業の一環で、11月には結果が判明する。 ステンドグラスは縦約4メートル、横約3メートルで、1932年3月の礼拝堂落成に合わせて正面に取り付けられた。キリストが11使徒に最後の祝福を与えて昇天する様子を極彩色で描いている。 19世紀の英国を代表するステンドグラス工房「ヒートン・バトラー&バイン」が制作。費用は現在の金額で5000万円以上とされる。 初日の13日は横浜市にステンドグラス工房を構える平山健雄さん(67)が、寸法を測ったりサインを確認したりした。平山さんは「バトラーのステンドグラスが仙台にあるとは思わなかった。構図は完璧。図案や表現技法を調べ、価値を明らかにしたい」と語った。 同大の出村みや子教授(古代教会史)は「一部に傷みもある。修復やクリ