熊本地震で被災した熊本城(熊本市中央区)で16日、城南面防衛の要である「飯田丸五階櫓」の倒壊を防ぐ緊急工事が始まった。土台となる石垣が崩れ、南側の一角では奇跡的に残った1本の柱状の石がどうにか支えている状態だった。7月末までに鉄骨で土台を補強する。 工事を担当するのは大林組。九州支店熊本城工事事務所の土山元治所長(51)によると、柱状に残った石垣には17~18トンの重さが加わっているという。土山所長は「こういう形で石垣が残ったのは奇跡。例がない重大な工事で身が引き締まる思いだ」と話した。 費用は約8千万円。櫓も壁や床が損壊しており、市は緊急工事の後に本格的な復元を目指す。
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