(CNN) 航空機の歴史を振り返ると、これまでに幾つもの素晴らしい飛行機が作られてきた。その多くが空を支配する一方、中にはほとんど離陸することなく終わった飛行機もある。 今回は70年近く歴史をさかのぼり、名機になり損ねた4機の試作機を見ていくと同時に、長距離旅行のあり方を一変させるかもしれない未来の航空機の構想も紹介する。 ◇ 1.アブロ・カナダ「ジェットライナー」(1949年) カナダの航空機メーカー、アブロ・カナダ社の「C-102ジェットライナー」は北米を飛行した初のジェット旅客機で、1949年8月にトロントの空港から初飛行した。 ジェットライナーは、アブロ・カナダがトランスカナダ航空(TCA)向けに開発したもの。だがTCAの分析の結果、C-102の生産モデルが同社の運航要件を満たさないことが判明し、TCAは同機への関心を失った。 1950年代初頭になると、アブロ・カナダは軍用機の開発