あるまじき言動だ。あまりに非常識で国会議員としての資質を疑わざるをえない。 自民党の穴見陽一衆院議員が、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案について審議した衆院厚生労働委員会で、参考人として受動喫煙の問題を訴えた肺がん患者に、「いいかげんにしろ」とやじを飛ばした。 参考人の長谷川一男さんはステージ4の重度の肺がん患者だ。優れない体調にもかかわらず、弱くなった背骨を守るコルセットを背中に当て、通勤ラッシュの中、委員会の求めに応じて出席した。 そんな長谷川さんに対する耳を疑う発言である。 やじは、屋外での喫煙規制に関する質問に長谷川さんが「なるべく吸ってほしくない」としつつ、喫煙者にも配慮し「屋外喫煙所も一つの方法だ」と言ったときだった。 長谷川さんはたばこを吸わないが、長く受動喫煙の環境下にあったという。がん患者に非情とも言える仕打ちだが、穴見議員が地元の大分がん研究振興財団の理事の役職に