北九州市立中央図書館(小倉北区)は15日、蔵書計62巻が盗難被害に遭ったと発表した。同市出身の作家松本清張の作品を収めた「松本清張全集」(文芸春秋刊)で、全66巻のうち貸し出し中の4巻を除いて盗まれた。被害額は約20万円。館は同日、小倉北署に被害届を出した。 館によると、9日午前9時ごろ、開館前の点検をしていた職員が書架にあった57巻が無いことに気付き、上司に報告するため書架を離れた。開館後の午前9時半すぎに戻ると、残った5巻も無くなっていたという。8日の開館前には、別の職員が蔵書に異常がないことを確認していた。 館には固定式の防犯カメラがあるが、本が持ち出される様子などは写っていなかった。無断持ち出しを警報で知らせるシステムは備えていないという。 松本清張は「点と線」「砂の器」などを執筆し、社会派推理小説の大家として知られる。全集にはこうした作品が収録されている。 62巻分で重さ計約40
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