「日本紳士録」無期休刊へ 掲載辞退増で「使命終えた」 2007年04月29日 人名録として国内で最も長い歴史をもつ「日本紳士録」が、4月に発行された第80版で休刊し、120年近い歴史に幕を閉じることになった。名前が載ることが社会的地位の象徴とされた時代が続いたが、詐欺事件に利用されたり、個人情報の取り扱いに対する警戒感が高まったりした影響で、掲載を辞退する人が増えたためだ。刊行を続ける他社でも住所や経歴などの掲載を断る人が増えており、人名録には「冬の時代」が続きそうだ。 休刊が決まった「日本紳士録」 「日本紳士録」は1889(明治22)年、福沢諭吉の提唱で設立された社交団体「交詢(こうじゅん)社」が、初版を発行した。納税額を基準に著名人約2万3000人が名を連ねて評判を呼び、3年後の第2版の掲載は約3万3000人に急増した。以後、1世紀以上にわたって版を重ね、1971年からは、交詢社から独