菅直人首相が農林水産相の任命を告げる「呼び込み」の連絡を受けた山田正彦農林水産相。神妙な表情で「はい、ありがとうございます」と応じた=8日午後2時47分、東京・霞が関の農水省副大臣室 「政治が責任を持って口蹄(こうてい)疫の拡大を避けて早く終結をはからなければいけない」。8日午後、首相官邸で菅直人首相から農水相の指名を受けた山田正彦氏。その顔には疲労の色がにじんでいた。 先月17日から宮崎県の口蹄疫対策本部長として現地入り。7日夕に急遽(きゆうきよ)、東京にとんぼ返りしたばかり。 7日夜、首相からの農水相就任要請に「引き続き、副大臣として現地対策にあたりたい」と一度は固辞したが、「大臣としてやってほしい」と重ねて要請され、最後には折れた。 前任は口蹄疫問題の最中に外遊し批判を浴びた赤松広隆氏。農水相は、自殺した松岡利勝氏や事務所費問題で更迭された赤城徳彦氏ら、ここ3年間に11人が交代、自公