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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yushisha2005 (3)

  • 岩波ブックセンター信山社の破産に思うこと - 有志舎の日々

    岩波ブックセンター信山社が破産し、店は閉店となったことはもう広く取り上げられています。 現状までについては、月曜社・ウラゲツブログでの小林浩さんの記事がきちんとまとめてくれているので、興味のある方読まれることをおすすめします。 ただ、これは単なる一書店の閉店ではないというのが私も含め人文書出版に関わる人間の思いでしょう。 おそらく、日で一番人文書が売れるであろう神保町という街の中心にあって、しかもあの品揃えをしている書店が継続できないということの重大性。 その重大性というのは、現代日における(世界的にそうなのかもしれないが)学問や「知」というものに対する冷ややかな視線(「自分には関係ない世界」「興味もない」という感性)の伸長と、「学問なんてものは限られた旧体制エリートの手慰みと考えることがカッコイイ」という訳知り顔の人々がいかに多くなったかという事。 学問することが賞賛され、必要とされ

    岩波ブックセンター信山社の破産に思うこと - 有志舎の日々
  • 連続する学術書出版社の解散・破産 - 有志舎の日々

    創文社と新思索社について、「出版状況クロニクル」2016年7月には、以下のように暗澹たる記事が(12項と13項)。 12.学術出版社の創文社が2020年をめどに会社を解散すると公表。新刊発行は来年3月までとされる。 これは人文書出版社に静かな波紋として、大きく拡がっていく気がする。創文社は千代田区一番町に自社物件不動産を有し、高定価、高正味と学術出版助成金に加え、日キ販をメインとする安定して取次と常備書店網を備え、盤石の学術出版社と見なされてきたからだ。それゆえに『ハイデッガー全集』やトマス・アクィナス『神学大全』の企画刊行も果たせたと思われてきた。 その創文社でさえも売上の回復が見こめず、解散に向かうとすれば、日でもはや大学出版局を除いて、学術出版は不可能だと考えるしかない。 13.これも人文書の新思索社が破産。 負債総額は5000万円。小泉孝一社長が亡くなり、事業を断念したことで、取

    連続する学術書出版社の解散・破産 - 有志舎の日々
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2016/08/02
    “民間委託と「民意を尊重する」方針により、貸し出し・リクエストが多いベストセラー本を優先して購入する一方、貸し出しが少ない(つまり「民意に沿わない」)専門研究書は殆ど購入しなくなった。”
  • 中村政則先生、逝去 - 有志舎の日々

    歴史学の巨星がまた一人、去っていってしまいました。 日近現代史・経済史の中村政則先生(一橋大学名誉教授)が、昨日亡くなられたとのこと。 実に残念です。 中村先生には、吉川弘文館の新入社員時代からお世話になりっぱなしでした。 最初の出会いは「近代日の軌跡」シリーズ第5巻の『占領と戦後改革』の編者になっていただいたときのこと。今でもそのときの情景が目に浮かびます。 この巻の編者を依頼するべく一橋大学にうかがった時、初対面の私に「吉川弘文館が私に何の用?」とつっけんどんにおっしゃった。その頃、吉川は『国史大辞典』などを出していて全く中村先生などの左派の研究者の方々とは付き合いが無く、後に、「あのときは、君たち吉川が大嫌いだったんだよ。悪かったね」と笑って仰ったように、右翼出版社だと思われていたのでした。 それでも、私は中村先生の書いたが大好きで沢山読んでいたので、戦後史の巻は絶対に中村先生

    中村政則先生、逝去 - 有志舎の日々
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