初音ミクスタイルで活躍する異色のニューハーフ歌手がいる。奈良県出身の麻倉ケイトだ。カリスマ花嫁モデル、滋賀医科大学の公認アイドルなど複数の肩書きを持つ。これまで長く男性歌手として活動してきたが2009年、自分のファンの多い学園祭で性同一性障害をカミングアウトし、さらに人気が高まった。そんな彼女の波乱万丈の半生を聞いた。 大阪・京橋にあるレストラン機能付きのライブハウス『ベロニカ』に出演していた、麻倉ケイトを訪ねた。ステージでは派手なパフォーマンスと独特の高い声で、ファンを魅了して喝采を浴びていた。 そんな彼女は小学2年の時にすでに、身体は男性、心は女性という「性同一性障害」に気づいたという。芸能事務所「レインボーミュージック」(大阪市住吉区)に所属してからも、本心を隠して2002年から男性歌手「KEITA」として活動を開始。2003年、第6回上海アジア音楽祭で優秀新人賞を受賞。その後、20