本記事では、IT予算の編成時にしでかしてしまいがちな5つの過ちを解説する。翌年の予算を編成する際には、これらの落とし穴にはまらないよう注意し、深刻なリスクや意図せぬコスト増を招かないようにしてほしい。 予算編成の時期には、新たなITプロジェクトがどの程度認められるか、あるいは次年度の会社運営コストやリソースの配分を決める際に他部門と比べてどの程度優先されるのかによって、希望が生まれたり、失望感に打ちのめされることになる。 また、予算編成の過程には、IT部門のリーダーをくじけさせるさまざまな要因がある。例えば、技術に疎い業務ユーザーに対してITプロジェクトの説明を行うのは大変な作業だ(仮想化やクラウドコンピューティングの説明で苦労した経験を思い出してほしい)。さらに、今日のスリム化された企業環境では、長期にわたって固定費が必要となるような大規模な投資案件を提案したり、IT要員の生産的作業に従