「越乃寒梅(こしのかんばい)」と聞くと、どんなイメージだろう。 淡麗辛口、新潟酒の代表。癖のない飲み飽きしない日本酒のはしり。それまでの甘くべったりした日本酒のイメージを変えた酒。元祖、幻の酒ーー。 こう思う人は、きっと50代、いや60代以上の日本酒ファンではないだろうか。 若い世代の日本酒ファンは、なんとなく、通好みの酒、父が、祖父が好んだ酒、おじさんの酒、昔ながらの酒といった印象だと聞く。また日本酒ファンにもかかわらず飲んだことがないという人も存在する昨今。これが越乃寒梅をとりまく、まぎれもない最近の環境だ。 しかし、酒はいい。かわらずいい。甘酸っぱいカクテル慣れした子供舌には理解できない大人の味わいなのだと、ひねくれ老婆心丸出しで言ってはみるものの、近年のスター日本酒の陰に隠れた寒梅のラベルをちょっと寂しく見つめていた。 そんな中、うれしいニュースが! 越乃寒梅が45年ぶりに新商品を