2月26日(日) ● 『獣と肉』 (イアン・ランキン) 重厚長大なモジュラー型警察ミステリ。 エジンバラの難民問題をストーリーに絡ませ社会派ミステリとしての一面も見せてくれる。 時には軽口もたたくリーバス警部は魅力的。 一見、何のつながりもないと思われていた事件が絡み合うプロットは見事。 だけど、短編集でリーバス物に入門した私には、ストーリーが長くて読むのに少し疲れた。 これで今年は翻訳4冊、国内4冊で五分と五分。 2月25日(土) ● 『魔力の女』 (グレッグ・アイルズ) 突然、自分の目の前に現れた魅力的な女性。 彼女が話す言葉や仕草は、死んだはずのかつての恋人のものとしか思えなくなってくる。 死んだはずの恋人が生まれ変わったのか、それともこれは巧妙に仕組まれた罠なのか? ミステリには魅力的な謎が欠かせません。 いくら謎解きがすごくても、発端の謎の見せ方がしょぼいと駄目なのです。 その点