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棋士 豊 島 将 之さん 1 ― 対コンピューター将棋「電王戦」 第 3 局、 勝利おめでとうございます。 との対局だと、準備がとても大事で 対局に生きてきます。コンピュータ ーと違って人間の優秀な能力は、大 局観という、ぱっと見たときに形勢 を瞬時に判断する能力ですが、逆に 読む量は、当たり前ですけど、コン ピューターのほうが多く読めるんで す。将棋は終盤になると計算力がす ごく物を言う世界になってきて、コ ンピューターがとても得意な分野な んですけれども、それでも人間がコ ンピューターよりも読み勝っている ような部分もあります。そういう局 面というのは、絞り込んで考えるこ とができる局面で、ちょっと専門的 な話になってしまいますけど、例え ば自分のほうの王様は金を渡さなけ れば絶対に詰むことがないという条 件があったりすると、人間は金を渡 さないように寄せるというふうに絞
公益社団法人・日本将棋連盟の今年の通常総会が6日6日、東京の将棋会館に隣接する「けんぽプラザ」3階の集会室で、午後1時から行われました。 写真・上は、会場の光景。228人の会員(現役棋士・引退棋士・女流棋士)のうち、約8割の181人(委任状は26人)が出席しました。 冒頭で連盟会長の谷川浩司九段が挨拶した後、私こと田丸昇九段を議長、浦野真彦八段を副議長に指名して承認されました。昨年も同じ組み合わせでした。 写真・下は、前列右から、谷川会長、田丸議長。後列右から、非常勤理事の深浦康市九段、藤井猛九段、杉本昌隆七段。※写真はいずれも『週刊将棋』撮影。 総会の議事は新会員(石井健太郎、三枚堂達也、香川愛生、星野良生、宮本広志)の紹介から始まり、全員が前に出て自己紹介しました。氏名・棋士番号・師匠のほかに、何か一言を語るのが通例です。飯島栄治七段は14年前、四段昇段後に連敗していたので、「早く1勝
みなさんこんにちは。編集部の島田です。 このブログを読んでいる方なら当然読んでますよね?「将棋世界」。 その「将棋世界」で年に一度行われる企画。 プロ棋士が1年間で行われた将棋のベスト10を決定する「プレイバック」は みなさん毎年楽しみにしているのではないでしょうか? プロが感嘆する、プロの将棋。しびれます。 ちなみにプレイバックが始まったのは2006年なのですが、その年の第1位は 何だったか、皆さん覚えていますか? そうです。正解はこの将棋です。 第64期A級順位戦プレーオフ。羽生さんが最後詰ましにいってぎりぎりのところで詰まなかったあれです。 書籍では対局紹介→棋士の声→解説付き棋譜紹介という流れで 2006から2012年までのプレイバック、全70局を紹介しています。 今月末発売予定です、ご期待ください。 ではでは。
タイトル戦の対局では、棋士が立合人(原則として2人)を必ず務めます。東西の将棋会館で行われる通常の対局では、以前は立合人が付きませんでしたが、2年前からは棋士が交代で立合人を務めることになりました。私は5月27日にその「対局立合人」という仕事を務めました。 写真・上は、対局室の入口に設置されている部屋割りボード。右下に田丸の札がかかっています。 写真・中は、大広間の対局光景。手前の対局は、森下卓九段(中)―塚田泰明九段。 写真・下は、特別対局室の感想戦の光景(午後11時半頃)。竜王戦のランキング戦4組決勝の中村太地六段(右)―横山泰明六段で、中村が勝って決勝トーナメントに進みました。後列の右から、遠山雄亮五段、八代弥四段、飯島栄治七段、記録係の佐々木大地三段、元女流棋士で観戦記者の藤田麻衣子さん。 対局立合人の私は東京の将棋会館に早めに行き、午前10時の対局開始時刻に対局者が揃っていること
将棋電王戦に出場したコンピュータソフト「ツツカナ」の開発者である一丸貴則さんと、同じく「Ponanza」の開発者である山本一成さん。記事前編では2人に将棋ソフト開発を志すに至ったきっかけについて話を聞いた。 後編では、そんな2人が体験した電王戦での出来事と、そこから見えてきたコンピュータ将棋の現実と課題、そして未来への展望について語ってもらった。 →共に電王戦出場、世界最強の“同僚”――コンピュータ将棋ソフト開発者 一丸貴則さん・山本一成さん(前編) 歴史が変わった日 2013年3月30日。この日は今後将棋の歴史を語る上で、避けては通れない一日となった。第2回電王戦第2局、佐藤慎一四段 vs. Ponanza戦。Ponanzaの先手で始まったこの一局は、微妙に揺れ動く形勢の中、佐藤四段やや優勢と思われる局面で終盤に入る。しばらくはねじり合い※の熱戦が続いたものの、中終盤に圧倒的な実力を見せ
将棋のプロ棋士とコンピュータソフトが5対5の団体戦で雌雄を決した「第3回将棋電王戦」は、コンピュータ側の4勝1敗で幕を閉じた。3勝1敗1引き分けでやはりコンピュータ側が勝ち越した昨年の第2回に続き、プロ棋士側にとっては厳しい結末となった。 「人間 vs. コンピュータ」という分かりやすい構図で語られがちな電王戦は、しかし一方で、プロ棋士と将棋ソフト開発者という「人間 vs. 人間」の戦いでもあった。 第3回電王戦で副将を務めた将棋ソフト「ツツカナ」の開発者である一丸貴則(いちまる・たかのり)さんと、大将を務めたソフト「Ponanza」(ポナンザ)の開発者である山本一成(やまもと・いっせい)さんに、ソフト開発を志すに至ったきっかけから、電王戦を通じて見えてきたこと、そして今後の人間とコンピュータとの関わり方について聞いた。 →“敵”が“先生”になる日――コンピュータ将棋ソフト開発者 一丸貴則
Ponanzaの思考ログを公開します。4万行以上あるので、正規表現で一部のログ(具体的には/^<1:info nodes/)を抜いてます。ログを追うと電王手くんとの通信に少しだけエラーがあったみたいです。このプロトコルの詳細が気になる方はこちらへ 追記 YSSの山下さんが読みやすいようにログを加工してくださったのはこちらへ ポナンザさん、デバッグウインドウでしか見えない生通信ログでひっそり勝利を喜んでた pic.twitter.com/JaDEi2qU65— MIRO (@MobileHackerz) April 12, 2014 >1:usi <1:----- Shogi Agent v1.00 ----- <1:start process <1:MsgPackThread Start <1:Connection Thread Start <1:connecting <1:Connect
ニコ生に出た後は将棋会館に行って検討していました。△16香や△79銀など、人間には浮かばない手がいくつか出ました。これが最善だったかどうかは今は分かりませんが、とんでもないものを見た、という気分です。詳しくは取材を受けたりすると思いますし、週刊新潮のコラムでも取り上げる予定です。
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朝の対局室は少々騒がしい。人がうごめき、シャッター音が鳴り続ける。 上座の豊島将之七段は小気味よく駒を並べ終え、コンピュータソフト「YSS」側の駒を配置していくロボットアーム「電王手」の動きを不思議そうに見つめていた。 その姿からは気負いや緊張は感じられず、むしろ余裕すら感じるほどだった。 戦いの場は地上259メートルにあるホテルの一室。窓からは地上をはるかに見下ろす絶景が広がっている。唯一人、主役の豊島だけは窓を背にしており、その景色を望むことができない。 対局が始まると、豊島は水を一口飲んでから、さっと▲7六歩。YSSも間をおかず△8四歩を表示し、電王手がスムーズな動きで着手する。 それを見て早くも豊島は上着を脱ぐ。その仕草はまるで△8四歩できましたか、そう呟いているように見えた。 YSSの貸し出しを受けてから、豊島は1000局近くという気の遠くなる数の練習対局を指しており、その経験で
電王戦は,21世紀を生きる人類を映し出す鏡なのかも――将棋棋士・谷川浩司氏がゲストの「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」第16回 副編集長:TAITAI 123→ 連載第16回めとなる,ドワンゴ・川上量生氏との対談企画「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」。今回は,永世名人の資格を持ち,あの羽生善治名人とも数々の名勝負を繰り広げてきた将棋棋士・谷川浩司氏をゲストに迎え,その将棋人生や将棋観,「将棋電王戦」などについて語ってもらいました。 5歳の頃から将棋をはじめ,中学2年生でプロデビュー。その後も,史上最年少名人として歴史に名を残すなど,数々の記録を打ち立ててきた谷川氏。将棋を「ゲーム」として捉えるなら,文字通りの「日本を代表するプロゲーマー」とでも言うべき存在でしょう。 そんな谷川氏とはどんな人物で,どんなことを考えながらプロ棋士としての人生を歩んできたのか。あるいは,谷川氏自身が
今週担当します豊島将之です。 電王戦では、たくさんの応援ありがとうございました! 今回は普段の日常に加えて、電王戦のこともつぶやいていこうと思います。 1週間宜しくお願い致します(^^) — 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) 2014, 3月 31 @fwhy0116 ありがとうございます。62玉は有力な手の可能性もあると思います。少なくとも私は数時間はこの手について考えていますが、悪手と断定することはできません。 14金は驚きましたが、水平線効果が出てソフトが不利な局面からじり貧になることは練習でもよくありました。 — 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) 2014, 3月 31 @osaruma ありがとうございます。 一番長考した15竜でしょうか。強気に指せたことがよかったです。 — 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) 2014, 3月 31 @m
平成26年4月1日(火)、東京・将棋会館で将棋大賞選考委員会が開催され、 第41回将棋大賞の各賞受賞者が以下のとおり決定いたしました。 第41回将棋大賞受賞者一覧 最優秀棋士賞 森内俊之竜王・名人 (10年ぶり2回目) 優秀棋士賞 羽生善治三冠(王位・王座・棋聖) 敢闘賞 郷田真隆九段 新人賞 大石直嗣六段 最多対局賞 羽生善治三冠 62対局 (3年連続12回目) 最多勝利賞 羽生善治三冠 42勝 (4年連続14回目) 勝率1位賞 村山慈明七段 33勝10敗 0.767 (6年ぶり2回目) 連勝賞 永瀬拓矢六段 12連勝 (2年ぶり2回目) 最優秀女流棋士賞 里見香奈女流三冠(女王・女流王座・女流名人)(5年連続5回目) 女流棋士賞 甲斐智美女流二冠(女流王位・倉敷藤花) 女流最多対局賞 香川愛生女流王将 34局 東京将棋記者会賞 滝誠一郎八段 第20回升田幸三賞 横歩取り△5二玉型 松尾
あの日、森内俊之は思っていた。 勝負の熱の中で、誰にも知られず、1人きりで。 「対戦相手と戦いながら自分とも戦っていました。非常に重いものを背負いながら...。自分が先になってしまっていいものなのかと」 2007年6月29日。第65期名人戦7番勝負最終局。挑戦者・郷田真隆九段との最後の戦いの終盤、勝利を確信した。勝てば名人通算5期となり永世名人の資格を得る。通算4期で並ぶ羽生善治より先に将棋の歴史に自らの名を刻むことになるのだ。「木村(義雄14世名人)、大山(康晴15世名人)、中原(誠16世名人)、谷川(浩司17世名人)と来て、次の永世名人は羽生さんがなるんだろうなーと誰もが思っていて、私も思っていたんですけど、自分が先に5期目を取りそうになった時、なんて言うんでしょうか...葛藤がありました」 将棋界について知らない人に「将棋界にはとんでもないものがある」と声を大にして伝えたくな
中村太地さんは、17歳のときにプロ入りした現役の棋士。「2013年一番勝ってる若手」であり、2012年、2013年と連続してタイトル(棋聖、王座)挑戦権を獲得、羽生善治氏に挑むなど目覚ましい活躍を見せている。また、2014年4月からはNHK「NEWS WEB」(月~金曜、23時30分~)の水曜レギュラーに決定した。 小学生のころからプロ棋士を目指していた中村さんは「将棋に集中するため」内部進学が可能な早稲田実業学校中等部を受験し、そのまま大学まで進む。実は大学に進学する棋士は多くない。既に高校生でプロになっていた中村さんにとって、学歴は重要な問題ではなかったのだ。若いころにデビューした芸能人のようなものといえるだろう。 中村さん「現在プロの棋士は150人ほどで、とても狭い世界です。一つのことをやるには適した環境ですが、一般的なことを知らないままに大人になってしまうのではないかと考えました。
本日は将棋電王戦第3局ということで、大盤解説会行ってきました。 第3回 将棋電王戦 第3局 豊島将之七段 vs YSS - 2014/03/29 09:30開始 - ニコニコ生放送 余裕があれば観戦レポートなど、随時更新していくかもしれません。 →18:00追記: 結局、色々書きました。 07:50 送迎バス乗り場到着。ギリギリ1便に間に合ったようだ。 と、思ったら甘かった、、、既に2便だったみたいです orz 細かい状況は Twitter @hanadix でつぶやくかもです。 08:45 会場到着。お互い整理番号を確認し合って並び、入場を待つ。 09:30 入場しました。 入口で受付。 既に前列は埋まっており、後方中央の席を確保。後から来た人は立ち見…。もうちょい広い場所がよかったのでは。 …Wi-Fi繋がらねえ! 10:00 対局開始。▲7六歩、△8四歩、▲上着脱ぐ ^o^ 横歩取り
いきなり指し手の話で恐縮だが、先手番のやねうら王が初手の▲1六歩と突き、以下△3四歩▲7六歩△8四歩▲1五歩と進んだ。それが第1図の場面だが、ここまで見て、やねうら王も味なことをやる、と感心した。 棋史に名を残す、阪田三吉と木村義雄が戦った「南禅寺の決戦」で、阪田が後手番の一手目に△9四歩と端歩を突いたのは、ご存知の方も多いだろう。 世間は驚いたが真意は誰にもわからず、以来「謎の一手」と言うことになっていた。 それが十年くらい前から後手一手損換戦法が多く指されるようになり、阪田の端歩も不思議な手とは思われなくなった。第1図も、▲9五歩を序盤に於いては不急の一手と見れば「南禅寺の決戦」と先後を入れ替えた、本質的には同じ局面とも言える。要するに、相手の出方を見る、という意味なのである。イギリスの古い諺は「真理は時の娘」と言っているが、歳月はいろいろな事を教えてくれる。 さて、対局場は両国の国技
2014年3月15日、電王戦第3局 ▲菅井竜也5段-△習甦の一戦が有明コロシアムで行われました。結果は前評判を裏切り習甦の勝利となりました。その試合についてコンピュータ開発者の視点から、観戦記を書いてみます。 図1 25手目 菅井五段が3八銀と美濃囲いを作った所 図1は現在プロ同士の戦いではまず見られなくなった形です。理由は後手の居飛車の進展性が無いとされているからです。ここから後手は仮に穴熊に組めたとしても、5筋を制圧されていることが大きくうまくいきません。一方先手は指したい手がいっぱいあります。この辺りがコンピュータ将棋が序盤が上手くないと言われる理由ですね。 図2 34手目 習甦が3二金としまった所、ゴキゲン中飛車側の岐路 進んで図2は先手が主導権を握っている局面です。ここで問題がないなら▲6八飛と回りたいところです。一見△7三桂でなにも意味がないようにみえますが、後手はこの桂馬を跳
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