血液のサンプル(2004年2月12日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/HOANG DINH NAM 【5月29日 AFP】米国オハイオ(Ohio)州シンシナティ大学(University of Cincinnati)の研究チームは、人間が胎内にいる期間から幼児期において鉛との接触機会が多いと、成人後に犯罪行為に至る確率が増えるという調査結果を発表した。 研究チームは1979-1984年にわたり、鉛汚染地域として知られる都市部の貧困地域で、妊婦の血中鉛濃度を測定。さらに、その女性たちから生まれた子ども(被験者)計250人の出生時から6歳半にかけて、血中鉛濃度を測定し、その後被験者が19-24歳の時に全員の逮捕歴を調査した。 この結果、1回以上の逮捕歴があったのは被験者の半数以上の55%、逮捕回数は延べ800回で、出生時および6歳時の血中鉛濃度が高いほど逮捕歴が多かった。また、血中