2006年05月07日12:30 カテゴリ書評/画評/品評Lightweight Languages 大前研一はなぜ都知事になれなかったか? 本書を読んでやっと理解したように思う。 即戦力の磨き方 大前研一 彼は、パレートの法則を半分しか体感していないのだ。 パレートの法則というのは、要は「2割の者が8割を生み出している」というアレだ。そして自己啓発本のおよそすべてが、「その2割になるためにはどうしたらいいか」を書いてある。大前氏の本もその範疇からははずれない。 都知事選に出馬したことからもわかるように、彼は「勝手」(かちて)な人であって「勝頭」(かちあたま)な人ではない(おはちは大きいようだけど)。実際に彼の「残り2割になる方法」というのは、Combat Proven、すなわち「実戦検証済み」の方法ばかりで、その意味で「勝ち組マニュアルライター」としては、最も良心的な作家の一人だと思う。