横浜市中区の「横浜中華街」で三十日、店舗の外壁が崩れ落ち六人が軽傷を負った。事故が起きたのは日曜日の夕方。この日は小雨が降る悪天候ながら、休日で親子連れなど多くの人が行き交っており、現場近くにいた観光客らは一時騒然とした。 事故のあった建物は、一階に中華料理店、二階に倉庫が入る木造二階建て。高さ約五メートルの屋根に設置された縦二メートル、横五メートルのモルタル製の外壁が道路側に崩れ落ちた。県警は風や建物の老朽化が原因とみて調べている。 事故当時、隣のビルの五階にいた自営業の男性(54)は「ガシャーンという音がして、出てみると子ども二人と高齢の女性が血を流して倒れており、すぐに一一〇番した」と話す。男性が外に出ると、子どもや女性は声も出せない様子で横たわっており、子どもの父親とみられる男性が介抱をしていたという。