シンガポール赤十字社(SRC、ティー・トァバ会長)は、東日本大震災被災地の陸前高田市と宮古市などに計約3億円を寄付する。2日は盛岡市内丸の県庁で陸前高田市などとの支援協力協定締結式を行った。支援は図書館や運動公園の整備費、奨学金として活用。今年国交樹立50周年を迎えたシンガポールの大きな善意が、復興の大きな力となる。 締結式にはSRCと陸前高田市の関係者ら17人が出席し、SRCのベンジャミン・ウィリアム事務総長が「シンガポールは日本から多くの支援や仕事を受けてきた。温かい友好の印として支援したい」とあいさつ。 陸前高田市の山田市雄教育長や、奨学金運営を担う同市のNPO法人AidTAKATA(エイドタカタ)の村上清代表らが覚書に署名し、山田教育長が「シンガポールの皆さんに感謝する。市民が集い、くつろげる図書館をつくりたい」と謝辞を述べた。 本県への寄付は▽同市立図書館の運営システム整備・書籍