愛知県はローカルフードの宝庫であることは『メシ通』読者のみなさんもご存じだろう。名古屋市内を中心に食べられているものは「名古屋めし」として注目を集めるが、市外が発祥のローカルフードは県内に住む人でも知らないほどマイナーな存在なのだ。 思わぬミスが「北京飯」誕生のきっかけに 愛知県西三河地方にある安城市に「北京飯」なるご当地メシがある。地元では知らない人はいないほど有名だが、名古屋や尾張エリアではまったくの無名。私も名前を聞いたことがある程度で食べたことがなかった。 「北京飯」の全貌については後からのお楽しみとして、発祥のお店は新幹線の三河安城駅近くにオープンし、今年で創業55年を迎える「中国料理 北京本店」。 現在は三代目の店主、杉浦充俊さんが厨房で腕をふるう。 店名が「北京」だけに料理のジャンルは北京料理なのだろうか? だとすると「北京飯」も北京料理がベースなのか? 戦争に行っていた祖父