※単位は億円、太字が確定値 少々わかりづらいかもしれませんが、2013年の予測よりもすべての年度において実際の市場規模は大きくなった一方で、2014年、2015年の予測より、2015年の実際の規模が低くなっているのが見て取れます。 条件を限定した見方ではありますが、こうした予測の差が出た理由として、2012年以降の楽天Koboを筆頭にAmazon Kindle、Google Playブックスなどの電子書店がオープンしたことに加えて、各種電子コミックサービスの登場や電子雑誌のサブスクリプションモデルなどの新たな流通の誕生により、関係者たちの予測以上の電子出版市場拡大がなされた一方で、2015年以降、その動きは安定化し、誤解を恐れずに言えば大きな変化がなく、緩やかな市場拡大につながったのではないか、と筆者は考えます。 さらに話を飛躍させると、従来の紙の書籍・雑誌の電子化“のみ”によるビジネ