静岡県がリニア新幹線の工事を認めない理由のひとつが、大井川の流量減少の懸念だ。その大井川で国が実施した護岸工事で、井戸水が枯れたり出にくくなった。農作物が全滅した農家が抗議し、国交省は周辺の井戸水調査を実施した。住民説明会で説明した今後の対応は、これまでと一変していた。 【画像】リニアで減水が心配な大井川 国交省の工事で井戸水枯れ リニアも護岸工事も国交省が所管国土交通省・静岡河川事務所の護岸工事で井戸水に影響が出たのは、静岡県島田市の神座地区だ。大雨の増水による浸食を防ぐため、2020年から川底をコンクリートで補強する工事を行ってきた。 大井川の上流の南アルプスはリニア新幹線の工事が予定されていて、島田市など流域の市町は工事による流量減少を心配している。リニア新幹線はJR東海が建設するが、所管官庁は今回の護岸工事と同じ国交省だ。 護岸工事は防災のために必要で、反対する住民はいない。ただ今