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ブックマーク / sivad.hatenablog.com (19)

  • 民主党の科学政策が非常にショボイ件 - 赤の女王とお茶を

    こちらで指摘されてることなんですが、確かにウェブで見る民主党の科学政策は掲げる理想はいいとしても、ちょっと具体性に乏しすぎるといえるでしょう。作成が2002年になってるし*1。 この辺が科学技術政策の政治的優先順位の低さを如実に表しているんでしょうね。 ただ政党として観るならば、民主にしろ自民にしろ、議員レベルで科学技術研究の現場や政策に精通してる人ってのはほとんどいない。 自民なら尾身幸次氏や加藤紘一氏、民主なら鈴木寛氏あたりですかね。少なくとも長期的にコミットしてるのは。 自民党は文部科学省や経済産業省と共に、平成7年に施行された「科学技術法」に基づいてこの10年大学院拡充やポスドク1万人計画、大学法人化などいろいろとやってきたわけですが、その方針も現在いろいろとガタがきて、当の文科省すら博士定員の削減をいい始める状態です。 仮に民主党に好意的に見るとすれば、霞ヶ関という世界最大の

    民主党の科学政策が非常にショボイ件 - 赤の女王とお茶を
  • 科学とパラダイムのジグソーパズル - 赤の女王とお茶を

    どうもはてなでは定期的に科学論が勃興するみたいで、らしいなあと思いつつ、せっかくなんだからぐるぐる回るのではなく、らせん状でもいいので前進できればな、と希望的観測を掲げてみます。 ところで科学論の中で進化論と双璧をなす誤解の二大巨頭といえば、トマス・クーンに端をなす「パラダイム論」でしょう。 たとえば日の某批評家EAST氏は自称科学哲学出身らしいですが、このパラダイム論の典型的誤用である「何でも都合よく相対化ポストモダ〜ン」で突っ走っているようで、最近は見ていて痛々しいですね。 またEAST氏に限らず、科学批判や相対化の際にもっともよく使われる(そして間違えられる)議論だといってよいでしょう。 では来的なパラダイム論はどのようなものであるか? 科学をパラダイムで捉えるとはどういうことか。 簡単にですが解説してみましょう。 まず、こちらによると クーンによれば、パラダイムとは次の2つの特

    科学とパラダイムのジグソーパズル - 赤の女王とお茶を
  • 純水における量子構造伝播作用に関するかなり画期的な論文 - 赤の女王とお茶を

    コレはヤバイ。 カイロ大学ンドゥール教授らの研究グループが今週末発行のArt.Nature誌に発表するそうです。 Quantized structure of water can be transported by electromagnetic radiation communication いわゆる「水の記憶」問題は1988年にフランスのJ.ベンベニストが超極限希釈の抗体が活性を持つとの論文をNature誌に発表して以来急速にメジャー化したわけですが、その論文自体は再現が取れず、いわゆるニセ科学として扱われてきました。 しかし一部の支持者は極めて粘り強く研究を続けており、特に生命エネルギーの研究に多額の助成金を出しているSW財団の協力を得たンドゥール教授らはこの問題に関して量子物理学的な切り口を見出し、今回の発見につながったようです。 教授らは混じりけのない純水に特殊な波紋を生じさせ、

    純水における量子構造伝播作用に関するかなり画期的な論文 - 赤の女王とお茶を
  • 2008年は日本のバイオ産業をなんとかしよう - 赤の女王とお茶を

    ベタではありますが、今年はネズミ年。 日頃マウスにお世話になっている生物屋としては日の生命科学をいっそう盛り上げる契機にしたいところであります。 さて、ポスドク問題、特にバイオ分野に関して、日の産業面での遅れが大きな要因になっているのではないか、という意見があります。 生物学は背景とする企業の数が少ないことが最も大きな原因ではないか 当たり前と言えば当たり前の話ですが、ポスドク問題が最も過酷だと思われる分野の1つ、生物学は、それを吸収する企業の数が多分野の企業数と比べて圧倒的に少ないということが、最も大きな原因ではないかと思いました。 私も日のバイオ産業についてはちょくちょく触れてきましたが、これには全く同感といわざるをえません。 誰が悪者か、という責任論はまず置くとして、日の生命科学とバイオ産業がどういう状況にあるのかここで簡単に説明いたしましょう。 まず、成熟産業になったといわ

    2008年は日本のバイオ産業をなんとかしよう - 赤の女王とお茶を
  • 科学・技術は日本の生命線…のはずだけど - 赤の女王とお茶を

    京大の山中伸弥教授かっこよす - おこじょの日記 いやぁ素晴らしい成果ですね。停滞気味の日生命科学に久しぶりの花火が上がった気分。 応用へのめどがついたという意味でも画期的ですが、幹細胞研究に胚を使わなくて済むということは特に欧米人にとっては大きな「倫理的枷」が外れたわけで、ここから実用に向けて真の研究的「仁義なき戦い」が始まると見ていいでしょう。 それから日の厚生省の気の変わりやすさ。長期研究を短い期間に押し込めたり、十分な資金を与えずに放置したり。問題は、事務官の長が3年ごとに変わることだ。新しい人が来るたびに、科学研究に足跡を残そうと新しい予算を立ち上げるが、科学的な根拠はなく思い付きだけで、すでにある研究プロジェクト(どんなに成功していても)から予算を奪ってしまう。基的に、3年でプロジェクトが完成できなければ、あきらめろということだ。 で、記事にあるような山中先生の嘆きも実に

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  • 私達は一人一人「中国語の部屋」に生きている - 赤の女王とお茶を

    中国語の部屋」というのは哲学者ジョン・サールが提起した思考実験。「意識」を議論する時によく出てきます。 ごく簡単に説明すると、 ある箱に、中国語を全く知らない人が入っている。 外の(中国語を解する)誰かがその箱の中に中国語の会話や質問の書いたカードを差し入れる。 中の人はカードに書いていることは全く分からないが、箱の中には例えば 「$¢£%#」と書いてきたら「☆★○◇▼」と返せ のような「受け答えマニュアル」が用意されていて、何か分からないがとにかくその通りに書いて外に返す。 すると、中の人は意味も内容も全く理解していないに関わらず、外の人は「箱」と完全な対話をしていることになる。 またこの話は人工知能の文脈で語られることも多いようです。完璧なデータベースを備えた人工知能との「会話」は当の「会話」なのか?といった感じでしょうか。 では、私達人間はこの「箱」から当に解放されているのでし

    私達は一人一人「中国語の部屋」に生きている - 赤の女王とお茶を
  • 右翼だから・左翼だから - 赤の女王とお茶を

    marcoさんからTBが来ていたが、ちょっと意図がよく分からない。 個別の問題には関心があるものもありますが、ウヨやサヨといった趣味的な話題には正直あまりついていけません。 ただ一つ気になることはあって、まあ単なる言葉尻の問題かもしれないのですが、 「私は右翼/左翼だから〜である」 という言い方ですね。 これが例えば「医者だから・法曹だから・ピアニストだから・原子力技術者だから、〜である」 ならよく分かるんです。そういう専門的な知識や技能に基づけば、こういう判断になりますよ、ということですから。 でも右翼や左翼ってのは特定の専門知識や技能じゃありませんよね。飽くまでも個別のイシューがあって、ある人のそれらに対する判断を見て、外部がその人をカテゴライズするものでしょう。 もちろん自分の意見を客観的に見て、どちらかというと右だ、左だ、という判断はできると思います。 例えば私は分配・自由・文化

    右翼だから・左翼だから - 赤の女王とお茶を
  • 赤の女王とお茶を - 2007-09-27 : 科学技術振興機構が廃止される?

    2独法廃止・民営化3・統合方針11 行革相 政府は26日、独立行政法人(独法)を整理合理化する一環として、科学技術振興機構(所管・文部科学省)、労働政策研究・研修機構(厚生労働省)を廃止し、日貿易保険(経済産業省)や造幣局(財務省)、国立印刷局(同)を民営化する検討に入った。 科学技術振興機構といえば、通称JST。先日Cellの表紙を荒木絵で飾った研究成果もここからの資金でなされたものです。 どちらかといえば応用に目を向けた研究を管轄しており、運営と成果に関してはいろいろと議論のある機関ではありますが、いきなり廃止論が出るとは*1。 しかも理由が 廃止対象とした2法人は、国からの財政支援が予算全体の9割を超えているにもかかわらず、給与水準が国家公務員よりも高く「存続させる意味がない」(政府関係者)と指摘されていた。 ??? 給与水準? 意味?? この人何いってんの? 残念ながら日では科

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  • 赤の女王とお茶を:科学マジックは諸刃の剣?

    最近知人から「小学生に見せる面白い実験ない?」みたいな話を向けられました。 見せて面白いとなると、やはり「科学マジック」的というか、ちょっと不思議に感じるような現象がいいでしょう。 検索してみると、出るわ出るわ。 どうやら日の理科教育振興の主力武器の一つのようです。 まあご多分にもれず私もこういうのは大好きで、子供の頃はウチでいろいろ試行錯誤して台所を汚したもんです。 ただ改めて科学教育という観点から考えてみると、「科学マジック」は必ずしもよい影響ばかりとは限らないような気がしてきました。 科学マジックを教育に使う場合、大まかには 1. 面白い、不思議な現象を見せる 2. ここには実はこんな法則が隠れているのです 3. 科学ってスゴイですね という流れになると思います。 ところがこれ、よく考えるといわゆる「水伝」の構造とそんなに変わらない。 1. 水に声をかけると物が腐らない 2. 実は

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  • 赤の女王とお茶を 茂木と梅田のいる場所は既に科学者が2000年に通過した場所

    科学者に衝撃を与えた「ロマンティックでない」グーグル 今頃何をいってるんだか。この人たちはかの「ヒトゲノム・プロジェクト」を忘れたのか? 特に茂木さん、生命科学研究の歴史を知らないんでしょうか。 あの頃も一種の狂騒状態で、バイオ研究者のすることはなくなるんじゃないかというまことしやかな説が飛び交ったもんです。 確かに遺伝子情報が誰でも手に入れられるようになり、それまでの単に遺伝子を同定しただけで論文が書けていた時代は終わりました。 しかし生命科学研究は終わるどころか、一層白熱しています。機械的な遺伝子配列の解読をしなくてすむようになったおかげで、より「人間的な能力」が研究にとって重要になりつつあります。 それは生物学的意味づけであり、根源的な洞察であり、観察と直観であり、イマジネーションの力なのです。 情報格差を利用して知識を切り貼りし、それっぽいハッタリでっている人たちにはやや危機的な

    赤の女王とお茶を 茂木と梅田のいる場所は既に科学者が2000年に通過した場所
    westerndog
    westerndog 2007/04/22
    同意。ゲノムデータベースの充実とともに成長してきて、まだまだ未開拓分野であるバイオインフォマティクスの存在を知らないんだろうなぁ。
  • 因果関係は責任関係ではない - 赤の女王とお茶を

    当は、できるでしょう?」の原初的風景 ホームレスの人を助けるべきか ある行為がある現象の原因になっている、あるいはなっている可能性がある、なんてことはそれこそ無限に言える話。 ホームレスの人に8000円渡して病院に行かせたために医療ミスで逆に障害を負ってしまうかもしれないし、医師の手が塞がって他の重症患者が手遅れになってしまうかもしれない。その8000円をアフガンに送ればもっと多くの人命が救えたかもしれないし、逆に武器になって人を殺すかもしれません。お腹の子を産めば不幸になるかもしれないし、誰かを不幸にするかもしれない。そうやって考えている内に手を動かせば誰かの命が救えたかもしれないし、救えないかもしれない。 そういうあらゆる因果を「責任」として捉える立場があっても別に構いませんが、その場合「責任」という概念自体が無意味になってしまうでしょう。 「責任」というのは自然における因果を示す

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  • 生存適者日記 - 責任と原因は違う

    http://blog.tatsuru.com/archives/001389.php 恒例、内田センセ曖昧説。 これはですねー、典型的な責任と原因の混同なわけですよ。以前も書きましたが、日語はこの誤りを犯しやすいんですね。 例えば「〜(誰々)が・も悪い」という言い方。 よくあるのは「虐められるほうも悪い」とか「騙されるほうが悪い」ですか。 虐められたり詐欺にあう場合、被害者にもその「原因」は当然あるでしょう。ですがそれは「責任」があるということではない。しかし、「悪い」という表現では、同時に「責任」まで付加されてしまうのです。 「原因」というのは科学的な因果関係があるということです。 それに対して、「責任」というのは社会的なルールによって決められた「義務」です。つまりその範囲はできるだけ予め決まっているべきものです。 ここんとこやたら「責任」に関するトラブルが多いのは、それを予め決めて

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  • 赤の女王とお茶を - いいかげん、教育を「量」で考えるのをやめたらどうか

    第101回 東大の「産業総論」で露呈 日人の知力崩壊が始まった 当分の間日は、ゆとり教育で頭がこわれた連中がまき起こす総社会的知的レベルダウン現象に悩まされつづけることになる。その間に日という国がこわれてしまわねばいいがと最近当に心配している。 もちろん、最終的には知識量が問われる場面もあります。 が、ここでも書いたように、一番重要なのは頭の中に「回路」を作ることなのです。 論理的な回路。 数学的な回路。 科学的な回路。 芸術的な回路。 文化的な回路。 歴史的な回路。 「センス」あるいは「モード」と言い換えてもいいかもしれません。 教育の「量」も「質」も、最終的にこういった「学習オートマトン的回路」を形成するためにデザインされなくてはなりません。 「ゆとり」だ「詰め込み」だという二元論で語っている限り、教育は良くなりようがないんですよ、立花さん。理科の知識を詰め込むだけでは科学的思

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  • 赤の女王とお茶を - 心の中の差別を禁じる法はない

    他人の職業にわざわざ貴賎をつける愚かな人々。 日国憲法第14条には すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。 とあり、日国および日社会は国民を「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において」差別的に扱ってはならないことが明白です。 ただし、これは個人が個人に対して差別心を持ってはならないというところまでは保証しません。 むしろそこまで踏み込んでしまうと逆に「思想の自由」に抵触する恐れがあります。 ですから心の中で差別したい人は自由にすればいいと思うのですが、それに社会的な理由付けをして表現するとなると、話は大分変わってきます。 大体、個人において「差別」したいならば話は簡単、「私は〜が嫌いだ」で十分なのです。そこにウダウダ社会的な理屈を付ける必要はない。社会

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  • 「空気の実装」としての「はてブ」 - 赤の女王とお茶を

    はてブは怖い そういえば先日、id:kmiuraさんが「最近『空気読め』的な応答は減ってきた」とおっしゃっていたけれど、これはもしかすると 「『空気読め』という圧力が減った」 のではなく、 「『空気読め』とわざわざ言う必要がなくなった」 のかもしれないなーと思ったり。 その要因はやはり「はてブ」ということになるのかな。 流行りの「はてブ最適化」というのはつまりブックマーカー間の「空気」を読むことだし、「注意」という資源が有限である以上、ブクマされない記事はある意味「黙殺」の憂き目を見る、少なくともそう感じる人が増えるのは確かでしょう。 まさしく「空気」システム。 はてな村も初めは日の空気に馴染まない「村長」と「村人」が仲良くやっていた風でしたが、やはり「空気」の圧力には敵わなかったということかもしれません。 キーワードリンクというはてな最初の売りは部分的関心を介した意外性のあるネットワー

    「空気の実装」としての「はてブ」 - 赤の女王とお茶を
    westerndog
    westerndog 2007/03/10
    "空気"化するはてブ。うーん、確かに否めないところはあるなぁ。
  • 本当の問題は「食って寝て排泄する機械」としての老人である

    機械って言っちゃ申し訳ないけど。機械って言ってごめんなさいね。 生産人口は決まっている。 「って寝て排泄する機械」がそれに比して多すぎるから、後は一人頭削っていくしかない。 good2ndの日記 - 機械にたとえたのって、そんな沸騰するような話ですかね? 以前から書いていますけど、題、質というのならば真の問題は「少子化」ではなく、「高齢化」の方なのですよ。人口が減ること自体が問題なのではなく、社会の高齢化が速すぎることが問題なのです。 ですから、柳沢大臣は当は上記のように言わなければならなかったのです。 重要な問題の質を捉えられない大臣にはやっぱり辞めてもらったほうがいいかもしんないですね。 関連: 増える75歳以上支える覚悟と仕組みは*1 老いと死の時代がやってくる 真の問題は少子化ではなく、高齢化。 *1:sava95さんどうもです

    本当の問題は「食って寝て排泄する機械」としての老人である
  • 赤の女王とお茶を - 日本の理系が敗北するたった一つのシンプルな理由

    残業代を払えない経営者は無能である 有能な経営者を期待したら負けである なかなか面白くなってまいりました。 経営に関することは御大二人にお任せするとして、私はこれを一種の「理系哀歌」モノとして読みました。 ですが実は、日技術者や研究者の社会的立場がいつまでたっても弱く、「搾取」され続ける理由は明白なんです。 支持団体がないから これですよ。 もちろん瑣末な理由はいくらでも出して来れますが、社会的に観るならば間違いなくコレです。 例えば米国。 かの国には世界最大・最強の理系支持団体、 "AAAS (American Association for the Advancement of Science)" があります。 262の支部と1000万人の加入者を誇るこのNPOは世界最高峰の科学雑誌「Science」の発行元として有名ですが、ホームページを読めばその活動はまさに「アメリカ理系力」の

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  • 進化論が科学であり、ID論が科学でない理由 - 赤の女王とお茶を

    科学が『ニセ科学』を糾弾できない当の理由 進化生物学者と似非科学論者との決定的な違いに関して 師走でバタバタしておりますが、レスしとくべきでしょうから。。 まず科学全般について。 先日「地図」に例えたように、科学とは自然・社会現象を抽象化した「モデル」です。 従って、質的に検証されたり反証されたりするのは個々の事実ではなく飽くまで「モデル」の部分なのです。 そもそも、現実を「抽象化」するのですから、必ず「切り捨てる」部分が生じます。地図が現実の土地でないのと同様ですね。どんな科学実験でも、100%理論と実験結果が一致することはありえませんし、重要視される「再現性」も、100%の一致という意味ではありません。完璧に同じ実験条件というものはこの世に存在しないからです。 あたかも盲人が象を撫でるがごとく、いろいろな人がいろいろな角度から検証してみて、やがてぼんやりとではあるが妥当と思われる世

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  • イジメという統治システム

    イジメのインセンティブ いじめる側のメリットが大きくコストが少ない限り、いじめ発生は不可避だろう 実際には、いじめる側のメリットは小さくコストが大きいのだが、その損得勘定ができないからいじめが起こる いじめのインセンティブ? そんなのは簡単ですよ。 p_shirokuma氏のエントリにもありますが、根源的には「優越感」。 優越感(あるいは劣等感)はしばしば社会や人生を動かします。時に経済合理性をも上回る、社会的生物である人間にとってバカにできない力です*1。 ただもう少し言えば、日の場合 「多数派の優越感」を得られるから という面が強いでしょう。 これは必ずしもボス集団に入っている必要はなく、「いじめられる少数の中にいなければ」得られるものです。つまり、手を下さない傍観者にもインセンティブがある。 優越感とは、自分が相対的に「強い」という感覚。 烈海王いわく「強さとは我儘を押し通す力」な

    イジメという統治システム
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