朝、寝たきりになっている母親の世話をしながら、みのもんたの番組を見ていたら、60代の男性が、介護していた85歳のお母さんの首を絞めて殺してしまい、自分も首を吊って亡くなった、というニュースがとりあげられ、最近はこのように(おそらく)介護に疲れて老親を殺害してしまうというような事件が続いている、という話題になっていた。 こうしたニュースは、もちろん細かく見ていくとそれぞれ事情は違うのだが、たいがい「気の毒な事情」という感じでとりあげられる。ぼくも、もちろん気の毒であると思い、というより、自分がいつその立場になってもおかしくないという思いがあるので、なおさら批判する気にはならない。 しかし、報じられ方について、疑問に思うこともある。 ひとつは、「子が親を介護する」ということが、どこか美談のように語られている気がすること。こういう事件を起こす人が子ども(とくに、実の子)でなかったら、これほど(同