野尻抱介(のじりほうすけ) SF作家 1961年、三重県生まれ。計測制御・CADプログラマー、ゲームデザイナーを経て、1992年にゲーム「クレギオン」の設定をもとにした「ヴェイスの盲点」で作家デビュー。2002年に発表された「太陽の簒奪者」は、短編版に続いて第34回星雲賞日本長編部門を受賞、「ベストSF2002」国内編第1位を獲得。その他の作品は「ふわふわの泉」(第33回星雲賞受賞)、「ピニェルの振り子」など多数。高校生が宇宙へ行くというストーリーで話題を呼んだ「ロケットガール」は、2007年にアニメ化され人気を博す。 Q.宇宙科学の魅力は何だと思われますか? 私は子供の頃から宇宙科学に興味を持ち続けていますが、その魅力はやはり、知らないことへの神秘のベールをはいでいくことです。テクノロジーを集大成した新しい観測技術で、これまで見られなかったものが初めて目の前に広がるという、面白さや興奮が