埼玉県志木市から東へ向かった、年末年始の四日間の記録。 小料理屋に入ってラーメン半チャン定食を頼み、日本レコード大賞を見ながら、茶碗に盛られたチャーハンを食った。旨い。 手賀沼公園に泊まった。眠れない夜が明けると、人々と鳥と猫に、テントを囲まれていた。 利根川の堤防に上がり、河口を目指して走った。このあたりは縄文時代の海面上昇期に古鬼怒湾と呼ばれる海の底だった為、平坦な地面が広がっている。現在も、海から74kmの地点では、河床の高さは海水面よりも低い。堤防がいったん切れてしまえば、水は一帯を被いつくして滞留するだろう。利根川の両岸には幾つもの「水神社」を見たけれど、関連はよく知らない。この日は、遮るもののない平野を渡ってきた強風と、青空から一転して急に降りだした冷たい雨に悩まされた。 川の流れる風景は、けっして優しくはないのに、いつも川に惹かれるのは、何故か。 大晦日には人の気配