日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー! 今回紹介するのは、『ブルーサーマル』 『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』第1巻 小沢かな 新潮社 ¥580+税 (2015年9月9日発売) グライダーを飛ばす大学生の青春を描いたマンガ。 そんなさわやかな題材なのに、表紙のヒロイン・都留たまき(通称・つるたま)の表情はとても固い。もっと笑顔でもいいのでは? いや、この顔じゃなければだめなのだ。 グライダーというスポーツは、人の命のかかったスポーツだ。 ちょっとしたミスで落下してしまう。参加者全員が、知力と体力の限りをつくして、人間を空に飛ばす。 グライダーにはエンジンがないので手で運ばなければならない。着陸したら即ダッシュで再び滑走路へ。 いかに正確に早く飛ばすか。機材の整備方法、操縦系統の点検、航空力学……覚えなければいけない
作者:Jr.,ジョン・D. アンダーソン 出版社:京都大学学術出版会 発売日:2013-12-18 飛行の夢に挑んだ人々の、技術開発の物語である。航空工学を専門とする著者が、飛行機技術進化の歴史を、多くの図版と少々の数式、そして科学者・技術者の人生とともに描き出す。技術発展の経緯を丹念に追うと、科学と技術がどのように共鳴するのか、技術がどのように積み上げられていくのか、そして技術がどのように世界を変えるのかが見えてくる。あるときは科学的真理の発見が技術を飛躍させ、またあるときは発明家の無謀な挑戦が常識を覆すような自然への深い洞察をもたらしてきた。 本書で最初に取り上げられるのは、あのライト兄弟、ウィルバー・ライトとオリバー・ライトである。1903年12月17日のアメリカで、ウィルバー・ライトが操る機体ライトフライヤーは、12秒間空を舞った。そのとき到達した3mという高度を「大空」と呼ぶのは
”ほっこり感動系の泣けるイイ映画”ではない。もうやりたい放題。すさまじいエゴの嵐。それを「だって仕方ないでしょ、美しいものが好きなんだもん」でぐいぐい押していく。ワクワクするようなドラマの面白さもない。観ている間中、不快だった(いい意味で)。 飛行機のプロペラ音や地鳴りの音などに充てられた異様な「人の声」に、「ほれ、ぜんぶ人力だぞ。ぜんぶ人が作ってるんだぞ」という監督のドヤ顔が目に浮かぶ。そしてメカのディティールの舐めるようなフェチな描写の官能性。ヘアスタイルといい深窓の令嬢という設定といいクラリスを思わせつつ、積極的で健気でエロいヒロイン*1 。まるで鳥のようになまなましく羽ばたく(紙)飛行機。 作り手の抜き難い”業”、というか監督の”体臭”が凝縮されて隅々にまで濃厚に立ち籠り、窒息寸前。 今さら私などが言うまでもなくこれは「宮崎駿」による「宮崎駿」のための「宮崎駿」自身の映画だ。つまり
零戦を開発した技術者・堀越二郎を主人公にした宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」が公開されました。そこで本blogではこれを機会に、航空技術開発に関する科学史の文献をいくつか紹介していきたいと思います。宮崎監督が「評伝を作るつもりはなかったので何も調べなかった」と述べているように、映画は映画、史実は史実で楽しむのが粋というものかもしれません。しかしながら、「零戦といえば堀越二郎が生みの親」という一般的なイメージに反して、戦前・戦中期における航空技術開発は様々な分野にまたがる多くの科学者・技術者の知見が集積されていく国家的一大プロジェクトでした。まずはその一端を研究した科学史家による本を紹介したいと思います。数多の史料にあたり、空気力学の発展過程を微に入り細を穿って記述した本書は非常に読み応えのある本です。読了した暁には、航空技術というものの幅の広さと深さ、そして幾多の科学者・技術者の奮闘が読者の心
宮崎駿の新作『風立ちぬ』を公開初日に観た。せっかくだから感想も初日に書いてやろうと思ったのだけれど、そうはいかなかった。言いたいことがありすぎるのかなさすぎるのか、言いたいことがあるのにうまく言えないのかよくわからなくなった。たんに疲れてしまっただけかもしれない。 一日経った。おれの理解しうる範囲でいえば、こいつは結局、ある種の狂気を描いた映画だった。美しい狂気の夢だった。宮崎駿の「企画書」にある通りだ。ただし、『ポニョ』みたいに得体のしれないそのままではなく、地に足の着いた映画だ。地に足が着いているのに、夢は空をかける。奇妙な話だ。おまけに男女の愛まで描いている。不足もなければ過剰もなかった。沈頭鋲の話で小一時間ということなんてなかった。 おれは鑑賞中、二度ほど泣きそうになった。一回目はwikipedia:カプロニ_Ca.60(去年の7月にブックマークしている)の飛行失敗? いや、違うか
終末の鳥人間 あっちもこっちも行き止まり。それでも、飛んでみるしかない! 片田舎で、特にやりたいこともなくて、成績もよくなくて、モテない高校生。無理矢理入れられた人力飛行機部も成果が出ない。 そんななか、東アジア情勢は緊迫感を増して……。 読み応え抜群の長編スペクタクル小説! (Amazonより引用) 熱血部活ドラマに震災後日本の暴走劇を掛け合わせるはなれわざ! 著者は大飛躍を遂げた。 ディストピア小説+青春小説+人力飛行機小説!? 飄々とした文章で綴られた、愛と勇気と絶望と希望 (帯コメントより引用) Amazonのあらすじや帯コメントが意味不明だって? 俺も読む前はそう思っていましたよ。なにが「そんななか、東アジア情勢は緊迫感を増して……。」だ。 しかし読了した今なら胸を張って言えます。これらの文章は全くもって間違っていないと。 「熱血部活ドラマに震災後日本の暴走劇を掛け合わせるはなれ
ドイツのロケット彗星―Me163実験飛行隊、コクピットの真実 作者: ヴォルフガングシュペーテ,Wolfgang Spate,高瀬明彦出版社/メーカー: 大日本絵画発売日: 1993/10メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログを見る しばらくしてから、ガラントは本題に入った。 「貴官は、新型迎撃機の話を何か聞いたことはあるかね?」 「リピッシュが開発しているロケット・エンジン付きの全翼機のことですか?」 「そうだ、私は、それを貴官にテストしてもらいたいのだ。これは、やり甲斐のある面白い仕事になるぞ。ただし、口外無用の極秘任務だ」 『空対空爆撃戦闘隊』に続いてドイツ空軍ものを読む。あちらは邦題があらわしているような空対空戦術やその部隊の記録、という感じではなく、ハインツ・クノーケという若いエース・パイロットがどう戦争を生き抜いたかという自伝であった。一方で、この『ドイツのロ
ぼろ太 @futaba_AFB 中島飛行機の外国エンジンの製造権取得契約は、すべて三井物産の外国出張所が外国会社と契約交渉を行い、まず外国会社が三井物産と製造販売譲渡の契約を結び、その後日本国内で中島が三井から製造権譲渡を受ける覚書をかわして契約を成立していく二段方式をとっている。
「電脳コイル 」の最終回に号泣して、デンスケのぬいぐるみを買おうと思いました。 電脳コイル デンスケ(M) ・・・。かわいくないんじゃー!もっとぶさいくに作らないと!(→矛盾してないはず) ぬいぐるみはイマイチでしたが、ほんとにいい作品でした。来週はどうなるんだろう・・・とワクワクし、果たして子供はついていけるのかと心配にもなったわけですが、それなりについていってるんでしょう。「神は死んだ」の回のもともとの意味を知る子はどれほどいるんだろう。まっ知らなくてもいいよねとか思いつつ観ておりました。 さて、(再放送もはじまるようなので大事な部分はネタバレはなしで)私が一番好きなシーンはサッチーが飛ぶところかな。君まで飛ぶとは思いませんでした。 もともと飛行機が好きで、大学生のときは飛行機が見たいばかりに伊丹空港でバイトをしていたくらいで、よくわかんないものが空飛ぶのは大好きなのです。今のことは知
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