無断公開された漫画や小説など「静止画」のダウンロード違法化を目指す政府方針を受け、漫画の学術研究を行う「日本マンガ学会」(竹宮恵子会長)は、竹宮会長と理事全員の連名で「ダウンロード違法化の対象範囲の拡大それ自体に反対する」とする声明を発表した。 声明は23日付。現在は映像と音楽に限定している違法ダウンロードの対象を、静止画にまで拡大することを目指す政府方針を批判している。 批判内容は主に4項目。(1)合法とは言い切れない「二次創作」のダウンロードまで禁止することで、海賊版研究・二次創作研究を明確に阻害する(2)研究や創作のため、記事や図版などを合法・違法を問わずメモとしてダウンロードすることは日常的に行われている(3)動画や音楽と違い、静止画や文章が「違法」であるか判断することは難しい(4)「漫画村」のようなストリーミング形式の海賊版サイトは取り締まれず、逆に一般ユーザーの萎縮を招く-など