「大阪府警は、逮捕をしていない状況ながら、放火の疑いがある男の名前を公表しました。事件の重大性に鑑みた異例の判断です」(社会部記者) 明らかになってきた犯行の「残酷性」 男の名前は谷本盛雄(61)。自宅で火をつける練習をしたのだろうか。それとも離婚した前妻や子供たちと住んでいたこともある、思い出のある家を燃やしてしまいたかったのだろうか。クリニックで放火する前には、直近まで住んでいたとみられる自宅で小火騒ぎも起こしている。
自民党の松下新平参院議員(55)が、中国系企業の東京支店長を務める中国人女性を「外交顧問兼外交秘書」にし、名刺や議員会館内を自由に往来できる通行証などを与え、パーティ券販売に関与させていることが「週刊文春」の取材でわかった。松下事務所は、女性を「無償のボランティア」と説明しているが、実質的に秘書業務を行っており、秘書給与を中国系企業が肩代わりしている政治資金規正法違反の疑いがある。 松下議員は、自民党外交部会長や国土交通政務官、総務副大臣、内閣府副大臣などを歴任。国会議員歴はすでに17年で、参院の入閣適齢期とされる当選3回を数え、次の「大臣候補」の一人とされている。 12月2日に行われた政治資金パーティでも、菅義偉前総理が駆けつけて、「応援しています」と激励。岸田文雄首相はビデオメッセージで「これからの希望の星だ」と期待を示していた。そのパーティには約250名の参加者がいたが、多数の中国人
「伊集院さんが朝のラジオ番組を来年3月いっぱいで降板することを決意。すでに局側にも伝えています」(番組関係者) “ラジオの帝王”とも称される伊集院光(54)がTBSラジオの看板番組「伊集院光とらじおと」(毎週月~木、8時半~11時)のパーソナリティに就任したのは、2016年4月のこと。 「30年続いた長寿番組、『大沢悠里のゆうゆうワイド』の後継として鳴り物入りでスタートしました。TBSとしては固定客の多い朝の時間帯をトーク力抜群の伊集院さんに任せ、『おじいさんになるまでやってもらいたい』という心づもりだった」(TBS関係者) 伊集院は同局で毎週月曜に「伊集院光 深夜の馬鹿力」を25年以上も続け、聴取率を牽引してきた“TBSラジオの顔”。そんな功労者がなぜ番組をやめなければならないのか。 落語家からDJに転向してブレイク 事の発端は、今年9月に「女性セブン」が報じたパワハラ疑惑だ。 「月曜ア
日本では、なぜ「ナチスのモノマネを気軽にしてしまう人」が後を絶たないのでしょうか。 デリカシーのない日本人の発言の数々 筆者はドイツ人の父親と日本人の母親の間に生まれ、ミュンヘンで育ちました。日本に来てから約20年。思い返してみると、来たばかりの頃、「日本とドイツのハーフ」であることを伝えると、よくこうリアクションされたものです。 「日独ですか。日独といえば、日独伊三国同盟ですね!」と。その後、発言者の多くが決まって「わっはっは」と大爆笑するのでした。 「日独伊三国同盟」は筆者ももちろん知っています。しかしなぜ自己紹介の際、それを持ち出すのか不思議でなりませんでした。というのも、ドイツでは「ナチス政権時代に日本・ドイツ・イタリアが同盟を結んでいたことを喜ばしく思うような発言」はタブーだからです。 この発言者の多くは高齢者でした。現在では戦争や同盟のことをあまり知らない人が増えたせいか、同じ
11月7日に行われた全日本大学駅伝は、駒澤大学の連覇で幕を閉じた。「今年の3大駅伝はどの大学が勝つのか誰も読めない」。駅伝マニア集団「EKIDEN News」の西本武司氏がそう指摘したように、今大会はトップが激しく入れ替わる大混戦となった。そのなかで西本氏は4つの大学、そしてシューズメーカーの戦いに注目したという。前編は「駒澤大学とアシックス」について。これを知っておけば、正月の箱根駅伝がもっと面白くなるはずだ。(全2回の1回め/続きを読む) ◆◆◆ アシックス、箱根で“着用率ゼロ”からの躍進 全日本大学駅伝の一番のニュースはアシックスの躍進です。 毎年箱根駅伝が終わると、どこよりも早いシューズ分析を文春オンラインで発表しているのですが、今年の箱根はアシックス着用選手がなんとゼロ。96パーセントの選手がナイキ。数年前までアシックスが“ランニングシューズ界の自民党”だったことを考えると衝撃的
10月31日投開票の衆院選で、茨城6区から当選した自民党の国光文乃衆院議員(42)の支援団体が選挙活動で現金を配布するなどして、公職選挙法違反(有権者買収)の疑いが強いことが「週刊文春」の取材でわかった。案内状や領収証を入手し調査したところ、複数の有権者が現金授受を認めた。 国光氏は元厚労省の医系技官で、保健局医療課課長補佐などを歴任。退官後、2017年の衆院選で初当選を果たした。 「丹羽雄哉元厚生相の地盤を継ぎ、落下傘候補ながら初陣を飾りました。2018年から岸田派に所属しています。医師免許を持ち、地元でワクチン接種を自ら行うなど、“コロナの専門家”をアピールしてきました」(政治部記者) ただ、今回の衆院選では、野党が候補者を一本化。保守王国・茨城にあって、激戦区の一つと見られていた。 そこで、応援演説に現れたのが、岸田文雄首相や安倍晋三元首相だった。 「岸田首相は10月26日、茨城6区
10月中旬頃から中国のサイトにアダルトビデオの無修正動画が大量流出し、不正に販売されていることが「週刊文春」の取材でわかった。小誌が確認したところ、流出した動画は約120本にも及んでいる。 AVメーカー関係者が語る。 「業界最大手のソフト・オン・デマンド(SOD)の作品が約50本と最も多く、他にプレステージなど人気メーカーの作品も含まれていた。過去には有名監督がマスターテープを持ち出して流出させた事件や、業界を辞める人間が小遣い稼ぎに持ち出すケースもあったが、本数は少なかった。今回は史上最大規模の流出事件です」 問題のサイトでは違法動画が1本50~100ドルでダウンロード販売されており、人気トップ女優の作品も多数含まれている。こうした動画の削除は可能なのか。ITジャーナリストの篠原修司氏が解説する。 「サーバー運営者に違法動画であることを証明した上で削除依頼を出しますが、対応してくれない場
幼いころからの夢を叶え、「朝日新聞記者」となって活躍していた男性社員は、なぜ自ら命を絶ったのか。直前に書き込んだツイッターには、上司に向けられたと思しき意味深長なメッセージが3通、遺されていた――。 朝日の東京本社 10月6日早朝、大阪市内のマンションから1人の男性が飛び降りた。ちょうどその頃、購読者の自宅に届いた朝日新聞の経済面には、「パナ新体制始動 専門性磨く」と題した彼の最後の署名記事が掲載されていた。33歳の若さで自ら命を絶ったのは、朝日新聞大阪本社経済部の竹岡正貴記者(仮名)だった――。 「通報を受けた警察が、午前4時59分に死亡を確認。現場の状況から事件性はなく自殺と断定しています。勤務先にも事情を聞くため朝日新聞に連絡しました」(大阪府警関係者) 前日無断欠勤していた竹岡氏の訃報に大阪経済部の面々が騒然となったのは、直前に彼が意味深長な書き込みをツイッターに遺していたからだ。
10月19日に公示された衆院選。4年ぶりの決戦は、首相と元首相が激突した公認争い、大物も危うい熾烈な与野党バトル、そして意外な人物も参戦して幕を開けた。全国を飛び回り、注目選挙区の候補者を連続直撃する! 「公認候補でなくなることはあり得ないと思っている」 今年6月25日、まだ菅政権だった頃、前橋市内でそう述べたのは安倍晋三前首相だった。細田派所属の尾身朝子氏と、二階派所属で比例区選出だった中曽根康隆氏が激しく公認を争っていた群馬1区。安倍氏は尾身氏が17年の選挙に続き、小選挙区候補として必ず公認を得られると“お墨付き”を与えたのだ。 それから4カ月弱。蓋を開ければ、岸田政権下で、小選挙区の公認を得たのは中曽根氏だった。尾身氏は比例に回り、面子を潰された形の安倍氏。周辺に、 「現職優先じゃないのか」 と憤るのだった――。
菅義偉さんが、総裁任期いっぱいで総理大臣・自民党総裁を降りると宣言してしまいました。本当にお疲れさまでした。 やっている政策そのものは決して悪くなかったし、ワクチン接種推進はもとより、福島処理済水の海洋放出やデジタル庁設置、新型コロナ対応に東京オリンピック開催、対外的には開かれたアジア太平洋構想の推進にトランプ後の日米関係の確認・強化と、在任期間1年前後の割にはできることは全部推進して仕事はした政権でした。 開き直って「俺は解散する」と言えていれば… 惜しむらくは総理のキャラクターが辛気臭く、国民に直接語り掛ける雄弁さが足りなかったことで、仕事の中身をきちんと国民に伝えられず支持率は3割を切り、自民党内からは来たる衆議院選挙の「顔にならない」と判断されてしまったことでした。本来なら総理大臣の専権事項のはずの9月中解散を封じられ、せっかく二階俊博さんの幹事長交代を進めたのに後任人事を有力者に
開会式の作曲担当を辞任した後は、関わってきた番組が放送を見合わせたり、楽曲の差し替えが次々と決定。8月にはフジロックフェスティバルの参加を見合わせるなど、表舞台から姿を消している。 9月上旬、小山田氏は取材場所に黒のパンツに白の半袖シャツ姿で現れた。精神的に追い詰められ、7キロほど痩せたという。小山田氏が言う。 「今回の騒動について、どこかのタイミングで、自分から説明をすべきだと考えていました。また改めて謝罪の思いも伝えたかった。ただオリンピック・パラリンピックには、僕のことで迷惑をおかけした関係者の方が大勢いらっしゃいます。話をするにしても、全ての行事が終了したタイミングにしたいと考えていました」 取材時は憔悴した様子だった ©文藝春秋 騒動の発端は開会式の9日前、7月14日に組織委員会が演出チームのメンバーを発表したこと。その一員に小山田氏の名前もあった。だがその直後、過去の雑誌のイン
総理大臣の菅義偉さんが、個人の意地もあってか東京オリンピック・パラリンピックの開催を強行しましてね。正直、私もどうせなら五輪はもう1年延期したらと考えていたクチで、国民の健康を考えたら何してんだよと思いますが、いろいろ批判もありつつも相応の感染症対策はしますと宣言したうえで開催決行してしまいました。 読者の皆さんも、さまざまご意見あると思うんですよね。 人流を減らさなければ感染は広がる とにかく人流を減らさないと東京など首都圏はもちろん、近畿圏、福岡、沖縄、北海道に愛知も感染者数は減らず、高熱を出しても病院にも入れずに自宅待機になり、大変な思いをする国民の数は増えてしまいます。国民には「帰省しないでね」とお願いする一方で、オリンピックのような商業的大運動会を催して良いのか、我が国の政治は国民の健康よりも五輪開催を取ったと思われたら、国民もだんだん政府の言うことをきかなくなるんじゃないかと危
河南省省都・鄭州市は、中国の他の省都と同様の大都市です。全体的に30~40階建てかそれ以上の高層建築が立ち並び、新しく区画整理したエリアは未来都市のような景観となっていて、都市内を幅広の幹線道路と地下鉄数路線が走っています。その街の雰囲気や便利さは、他の都市と同じで金太郎飴のようでもあります。路上でも地下鉄車内でも人々は歩きスマホ上等ですし、ましてや今アフターコロナの中国ではスマホアプリの移動記録が健康証明を兼ねていて、ますますスマートフォンは欠かせなくなっています。 その鄭州やその周辺の都市で記録的豪雨が降りました。新郷という都市が、鄭州以上に大変な状態だったとか。当時の中国のTwitterのような短文投稿サービス「微博(Weibo)」を見ると、道路の水深が2mを越えているというつぶやきも確認できます。 河南省の省都・鄭州市を襲った豪雨によって、多くの車が水没した ©️時事通信社 現地住
愛新覚羅氏をご存知だろうか? かつて中国大陸を支配していた「清」という王朝の皇帝の一族である。 もともと、現在の北朝鮮の国境とほど近い地域(現在の撫順市と通化市の間あたり)を拠点とした満洲族(女真族)の首長・ヌルハチがご先祖だ。ヌルハチは1616年に即位し、次代のホンタイジが国号を「大清」に改め、3代目の順治帝の時代に中国本土に進出。やがて康煕帝・雍正帝・乾隆帝の3賢帝の時代に極盛期を迎えた。現在の中華人民共和国の領域も、外モンゴルと台湾を除けばほぼ清朝の範囲を継承している。 清朝は1840年のアヘン戦争を境に衰退し、1911年の辛亥革命で滅びた。ただ、最後の皇帝・溥儀はやがて日本の関東軍に利用されて傀儡国家の満洲国の皇帝として即位、戦後は収容所を経て、最後は一般市民として北京市内で没する。このあたりの話は、映画『ラストエンペラー』や、溥儀の弟の溥傑に嫁いだ日本人・浩の自伝『流転の王妃』な
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、立憲民主党の石川大我参院議員(47)が知人の陽性者の救急搬送を救急隊員に強く迫った疑いがあることが「週刊文春」の取材でわかった。 石川議員は社民党の福島瑞穂参院議員の秘書を経て、2011年に豊島区議に当選。2018年に同党を離党すると、翌年7月の参院選で立憲民主党から出馬し、初当選を果たした。2002年には著書「ボクの彼氏はどこにいる?」(講談社)を出版し、同性愛者であることをカミングアウト。LGBT活動家としての顔も持つ。 「8月8日の夜10時半頃、新宿区のマンションに住む30代の男性A氏の知人を名乗る人物から、コロナ陽性となったA氏の救急搬送を求める119番通報が入りました。救急隊員が駆け付け、A氏の体温や血中酸素濃度を測った結果、保健所は『直ちに病院に搬送する状態ではない』と判断したのです」 そこに現れたのが石川議員だった。先に到着し、11
内容の正誤や道義的な妥当性はさておき、いかにも中国の在外公館が言いそうなことである。中国外交部は近年、西側各国に対して攻撃的・挑発的な言葉をぶつける「戦狼外交」の姿勢が常態化(この記事も参照)。駐大阪総領事館もその例外ではないというわけだ。 しかし、今回のツイートには大きな問題があった。カッコをつけて凄んでみせたつもりが、陵辱モノ18禁ゲームの竿役みたいなセリフのせいで、とんだマヌケ文章になってしまったからである。 結果、日本のネット上ではプチ祭りが発生。「日本人を笑わせて中国への親しみを抱かせるための高等なプロパガンダ戦術では?」と、うがった見方も飛び出したものの、当該のツイートは後日になり削除された。どうやら、純然たる言葉選びのミスだったらしい。(全2回の1回目/後編に続く) (なお、新疆の少数民族を対象にした強制収容や強制労働・不妊手術などの実態については、ドイツの人類学者エイドリア
思い返せば、公式エンブレムの盗用疑惑、新国立競技場のデザイン白紙撤回、オリンピック招致をめぐるJOC竹田恒和前会長の汚職疑惑、トライアスロン会場となる東京湾の水質問題、笠地蔵的かぶる日傘、トイレに金の装飾を施した中世の選手村、はじけることを運命とされたバブル方式の崩壊、止まらない感染拡大、チケット購入者の個人情報流出、森喜朗の性差別発言、前演出統括・佐々木宏のオリンピッ“グ”etc。 大映ドラマでもここまでトンチキな展開は見たことないので、事実は『スクール・ウォーズ』より奇なり、ということなのでしょう。 次から次へと信じられないことが起きる。今日起きたアンビリーバブルを翌日のアンビリーバブルが超えていく。不祥事や問題、炎上の数だけが世界新記録を更新する。 開会式での楽曲を担当していた小山田圭吾の辞任が報じられたのは、19日。開会式のわずか4日前。原因はクラスメイトに対する壮絶ないじめを得意
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