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すずき・のぶひろ 1958年三重県生まれ。東京大学農学部卒業。農学博士。農林水産省、九州大学教授を経て、2006年より東京大学教授。専門は農業経済学。日韓、日チリ、日モンゴル、日中韓、日コロンビアFTA産官学共同研究会委員などを歴任。『岩盤規制の大義』(農文協)、『悪夢の食卓 TPP批准・農協解体がもたらす未来』(KADOKAWA)、『亡国の漁業権開放 資源・地域・国境の崩壊』(筑波書房ブックレット・暮らしのなかの食と農)など著書多数。 ◇------------------◇ これ以上国民の命と暮らしを生贄にしてよいか 日米貿易協定(FTA)の第一弾が決まった。まさに「失うだけの日米FTA」だったことが明らかになっている。まず貿易自由化をめぐる現在地を確認したい。 12カ国によるTPPは、「国論を二分」といわれる反対運動の成果が米国であらわれ、8割近い米国民の反対世論が大統領選の全候補に
2020年の大統領候補たちへ トップ1%の富裕なアメリカ人の中でも、さらにトップ10分の1の資産を持つ私たちに富裕税を課すよう、民主党、共和党にかかわらず、すべての大統領候補たちに呼びかけるためにこの書簡を書いています。新しい税収は中間所得者層や低所得者層からではなく、経済的に最も資産を持つ人々から得るべきです。 アメリカは、私たちの富により課税する道義的、倫理的、経済的責任を負っています。富裕税は気候変動問題や経済成長、健康福祉に貢献し、公平な機会を生み出し、自由を強化するでしょう。富裕税の導入は国民の利益に繋がるのです。(書簡冒頭部) 富裕層の中でも超富裕な私たちにもっと課税する租税政策を導入をしてほしいーーそう訴える書簡を送ったのは、世界3大投資家の1人、ジョージ・ソロス氏やフェイスブックの共同創業者クリス・ヒューズ氏、ディズニー創始者の孫娘アビゲイル・ディズニー氏をはじめとする19
安倍首相が国会で民主党政権の時代を「悪夢」と評したことについて批判を受けた。 それについて「私には言論の自由がある」という反論をした。 どうもこの人は(この人に限らず)「言論の自由」という概念を勘違いして使用している人が多いように思われる。 「言論の自由」について私の原則的な立場はいまから10年以上前に書いた以下の文章に尽くされている。 2008年6月に書いたもので、若干「それ何の話?」というような昔のことにも言及しているけれど、その辺はスルーして欲しい。 言論の自由についての私見 9年前にインターネットにホームページというものを開設したときに、一つ自分にルールを課した。それは必ず固有名で発信し、自分の発言については責任を引き受けるということである。 実利的な理由もあった。 私も学者である以上、万が一他の誰もまだ述べていないようなオリジナルな学術的知見を発見する可能性は絶無ではない。その場
中央省庁の次官・若手プロジェクトが5月に発表した『不安な個人、立ちすくむ国家〜モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか〜』というペーパーが話題になっています。 当機構代表の仁木もSNS上で見かけ、ざっと目を通したところ何となく違和感を覚えつつも、全体的にはポジティブな印象を持っていたところ、タイムラインに「時代遅れのエリートが作ったゴミ」と言い切る渡瀬裕哉氏(早稲田大学招聘研究員)の投稿が流れて来ました。 もしかすると、大学研究者でもあり、起業家としても経験を持つ彼の見解を訊けば当初感じた違和感が明らかになるのではと思い、突撃インタビューを敢行しました。 仁木 「急なインタビューに応じていただきありがとうございます。早速ですが、渡瀬さんは『時代遅れのエリートが作ったゴミ』と言い切っていますが、ネットでは全体的にポジティブな反応があります。なぜだと思いますか?」 渡瀬 「役所は約10年前から同
この会社、以前紹介した通り、日本のダイソーをパクってユニクロ風にアップグレードしたようなお店です。Miniso Japanなどと名乗っていますが、正真正銘の中国企業です。 この店に1ヶ月ぶりに行ってみて、その着々とした進化ぶりに驚かされました。わずか1ヶ月で商品がかなり入れ替わっており、しかも確実に良くなっていました。思わず欲しくなるような商品も少なからず並んでいます。 まずはカトラリー。普通にいい感じで欲しいです。 体重計。これも普通にいいです。 ミニカー。自分の子供がまだ幼児だったら買ってたでしょう。 ぬいぐるみ。これは買いました。(なお、自分用ではありません。お土産ですよ、お土産!!) ダイソーもメイソウも中身は中国製 ダイソーも製造は70%くらいが海外だそうです。その大半はおそらく中国やベトナムのはずです。メイソウは中国の会社ですから、ほぼ同じような構造でしょう。つまり、メイソウと
Contax T2 @Sterling Hall of Medicine, Yale University この間の「人を育てるラボの特徴」というエントリについて、ブクマコメントで頂いたこと、 >大学院教育において、どうなったら「人が育った」と評価できるのか、その基準も合わせて教えていただけると嬉しいかも。「研究を進めるための実務的な能力」が身についたということでO.K.?(pollyannaさん) について少し考えてみたいと思う。 これって「大学院教育って(受け手側からすると)何のためにあるのか」という極めて重要な課題そのもの。深遠かどうかはこのエントリの後で考えて頂くとしても、大事なテーマであることは間違いない。 で、ここでは日本の大学院と米国の大学院をちょっと分けて考えてみたい。前エントリにも少し書きましたが、私個人として、某旧帝大と某Ivy schoolの間で、ラボがどうというより
インターネットは我々である:2015年のクルートレイン宣言 2015.01.13 Updated by yomoyomo on January 13, 2015, 14:00 pm JST Web 2.0! ......と2015年になってこの言葉を持ち出しても、何を今さらという感じでしょうか。提唱者のティム・オライリーも、この言葉を冠したカンファレンスを2011年を最後に打ち止めにしているくらいですが、この言葉が表現していた、プラットフォームとしてのウェブが実現する個人のエンパワーメント、情報の送信側と受信側の垣根がなくなる双方向型、参加型なメディアの実現といった話に何の意味もなかったわけではありません。 例えば、この言葉が言われた当時からジョエル・スポルスキーは、「私は、人々がWeb 2.0という語を使うのを聞くと、その日一日、自分が少し愚かになった感じがする」と極めて批判的でしたが、
推古元年(西暦593年)4月、聖徳太子は現在の大阪・四天王寺に、仏法修行の場として「敬田院」を開設した。 この日本で初めてつくられた公教育施設である敬田院の精神を受けつぎ、社会に貢献する女性の育成に力を入れているのが、学校法人四天王寺学園が運営する四天王寺中学・高校である。 2017年11月6日、その四天王寺中学の女子中学生約500名に、「なぜ勉強するのか」と題した講演が行われた。 演台に立ったのは、京都大学ナンバーワン人気教官の瀧本哲史氏。同氏は『ミライの授業』『武器としての決断思考』などのベストセラー作家としても知られている。 「ミライ」を生き抜いていかねばならない彼女たちに、瀧本氏は何を語り、どんなメッセージを贈ったのか。 (瀧本先生の人気記事 「なんで勉強しなきゃいけないの?」と子供に聞かれたら、こう答えよ はこちらから→http://gendai.ismedia.jp/artic
大学のロボット研究に実用志向が広がっている。大学の研究者が実用化の直前まで技術を開発し、一昔前なら研究と見なされない細かな現場特有の問題にも挑戦。現場で本当に使えるロボットが生まれてきた。課題はユーザーの注文が体系立てられていない点。大学の実用研究を育てるためにはレベルの高いユーザーが不可欠だ。先週に開催された国際ロボット展で大学の研究者を取材した。 介護や農業などロボットから縁遠い分野などでは、ロボットの開発者と現場のユーザーの間の溝は深い。ユーザーからは「大学の研究は現場では使えない」、開発者からは「現場も本当のニーズが見えていない」との声が挙がる。研究者が現場に通って実機を作って試しても、開発の参考になるような答えや反応が返ってこないこともある。うまくいった例は何が違うのか。 「現場と向き合うには信念が必要」 豊橋技術科学大学の三枝亮特任准教授は病院や介護施設のコンシェルジュロボット
2017年11月21日と22日に行われた「ソフトバンクロボットワールド2017」の2日目には、「ロボットと人が共存できる社会に向けて」と題して、アスラテック株式会社(https://www.asratec.co.jp)取締役でチーフロボットクリエイターの吉崎航氏による講演も行われた。吉崎氏は内閣府の「ロボット革命実現会議」の委員で、「ロボット革命イニシアティブ協議会」参与でもある。 吉崎氏は「ロボットの最新ニュースから分かること、分からないこと」、「ロボットは仕事を減らすのか増やすのか」、「本当のところロボットの定義はなんなのか」、「ロボットとはそもそも何か」といったテーマについて講演した。 ロボットを作らないロボット企業・アスラテックと「V-Sido」 吉崎氏は、ロボットの開発フローは研究ベースとそれ以外のやり方の二つがあると話を始めた。まず研究ベースのやり方だと性能は高いが、価格や法令
すいません、ちょっとものすっごい細かい話をしてもいいでしょうか。 しんざき、37歳。長男は9歳で小学4年。長女と次女は5歳の双子です。先日は父の日でウイスキーをプレゼントしてもらいました。大変美味しいです。 先日、長男の小学校の学校公開に行きました。学校公開というか、まあ平たく言うと授業参観なんですが、保護者だけでなく近所の人なんかも参観出来るので「学校公開」と呼んでいるみたいです。いわゆるオープンキャンパスですよね。 昔はあまり聞かなかった言葉だと思うんですが、最近はこういうやり方が多いんですかね? 長男は小4で、3年生からはそのままクラスが持ち上がりになっています。3年からの担任の先生のことをすごく気に入っているみたいで、「先生の授業面白いよ!」としょっちゅう話していたので、ああ相性のいい先生に当たれたみたいだな、良かったなーと思ってはいたんです。 で、先日その先生の授業を見て、えらい
【まつもとゆきひろ氏 特別講演】若手エンジニアの生存戦略 - connpassに参加してきました。若手エンジニアないしはエンジニアを目指す学生向けに、生存戦略を説く主旨の講演でした。まつもとゆきひろ氏とは、プログラミング言語・Rubyを作った人です。 全体的な内容はこちらのブログで非常にコンパクトに紹介されているのでご参照ください。 zuckey17.hatenablog.com 私のブログではまつもとゆきひろ氏もといMatz氏が語ったことを前半に紹介しつつ、後半に主観感想もまとめたいと思います。 ■生き残るには? -死ななければいい。 「エンジニアの生存戦略、つまり生き残るには?」 その問いに「単純ながら、死ななければいい。」という皮切りでスタートした。 じゃあこの"死なない"ためにはどうするか。 そもそも生き残るとはどのような戦略を取ればいいのか? Matz氏は「背景や環境など当然違う
何度か書いていますが、しんざきはシステム関係の仕事をしており、今はそんな大きくないチームの責任者です。自分でも色々作業しますが、一応マネジメントもする立場です。 今とはまた違うチームにいた頃、チームの統合・再編成が行われたことが何回かありました。 チームメンバーは増えたり減ったりしますが、大体毎度、新しいメンバーを何人かは見ることになります。 当たり前のことですが、知らないメンバーと一緒にやっていく際には、まずその人にどんなタスクを振るか、どうタスクを振るかを考えないといけません。 何か新しい技術に触れていくならどのようにスキルのキャッチアップをしてもらうか考えないといけませんし、引き継ぎがあるなら引き継ぎの計画を立てなくてはいけません。 だからチームの再編成の時には、本格的に仕事を始める前に、それぞれのメンバー、及びそれぞれのメンバーの以前の上司に必ず面談とヒアリングをします。いや、別に
タスク管理が終わってますね はい。僕もそうでしたし、そもそも「タスク管理」あるいは「スケジュール管理」というのは「定めた通りきちんと実行する」というところまでワンセットになった概念ですから、完璧にやれているということは人生がほぼほぼ予定通りに運んでいるということになります。おそらく、そういう人はほとんどいないでしょう。「やるぞー」と決めてクソデカい手帳を買ったり、スマホにモリモリアプリをインストールしたりは誰もがしたでしょうが、それが実になったことがある人はかなり少ないと思います。 ツールを購入したり、あるいは「やるぞ」と決めた日から数日くらいはどんどんタスクを入力していくでしょうが、次第に未消化タスクが積みあがっていき、しかも新規タスクの書き込みは徐々に行われなくなっていったのではないでしょうか。 こうして考えると、タスク管理というものには実に様々な要素が求められることがわかります。すぐ
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki #掛算 twitter.com/ihyoro/status/… ひどい誤解。算数的「立式」が子供の国語能力を伸ばす機会を奪っていることが、掛算順序固定強制批判の基礎。私は掛算順序固定強制が国語的に問題があることを繰り返し指摘している。続く twilog.org/genkuroki/sear… 2016-11-19 10:29:44 ひょろ @ihyoro ホントこれ。 #掛算 系の話で立式を軽視する人の多くはこういう子たちに教えたことがないんだろうな〜って思う。 /「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話 blog.tinect.jp/?p=33408 2016-11-19 09:51:17 黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki いつも不思議に思うのは #掛算 タグを使って掛算順序固定強
松尾匡のページ 用語解説:右翼と左翼 本サイトのエッセーなどでは、「右、右たらず。左、左たらず。」という現状をしょっちゅう嘆いている。どうも、世間の右、左の基準と、自分の基準がかなりズレているようなのだが、元来の筋を通せば私の基準になるはずである。ここでは、このサイトで、「右翼」「左翼」という言葉が何を意味しているのか、簡潔に図式化して説明しよう。 【世界の切り分け方が違う】 右翼と左翼の違いの最大のポイントは、世界を切り分ける見方の違いである。稲葉振一郎さんの新著で紹介されている田島正樹氏も似たようなことを言っているようだが、もっと大胆にすっきり図式化するとこうなるだろう。 世界を縦に切って「ウチ」と「ソト」に分けて、その間に本質的な対抗関係を見て、「ウチ」に味方するのが右翼である。 それに対して、世界を横に切って「上」と「下」に分けて、その間に本質的な対抗関係を見て、「下」に味方するの
出勤の不安定さとその対策 働くママと一緒に仕事をする際に、まず頭に入れて置くべき点がある。 それは、出勤が不安定ということだ。 子供は常に体調を崩すと覚悟した 私自身には子供がいない。 なので、子供があんなにも熱を出すとは知らなかった。 子供が体調を崩す理由は山ほどある。 インフルエンザに食中毒。季節の変わり目。 溶連菌という言葉はこの時初めて聞いた。 メンバー2人ともが突然休み、一人でぽつんと呆然と始業時間を迎えたこともある。 対策は、スマホで この問題には対応方法があった。 メンバーが私たち3人のLINEのグループを作ってくれたのだ。 子供の具合が悪くなると、休日でも夜でもその段階で「長男、発熱中」などとLINEに書き込んでくれた。 朝になって突然子供の具合が悪くなったときは、朝の5時や6時の早い時点でそのことを知らせてくれた。 出社の状況が早い段階で分かると、仕事の調整が余裕を持って
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