私は初級から中級(日本の学校で言う小学校から中学校)まで、いわゆる朝鮮学校に通った。 うちの両親は、私が物心ついた頃には祖父が始めたパチンコ屋を継いでいたけど、それ以前は朝鮮学校の教師だった。職場結婚だったようだ。 そういう環境だったのもあり、私たち三姉妹は、自然と朝鮮学校に通わされた。 朝鮮学校を知らない人たちのために少し説明しておく。 朝鮮学校は、戦後朝鮮半島が植民地から解放されたあと、日本に留まった朝鮮人の子供たちのために作られた「国語講習所」が元となっている。 なぜそのようなものが必要だったのか。朝鮮半島が植民地であった当時では、皇民化政策の中、朝鮮語教育は排除されて行き、日本語教育が徹底されたために、朝鮮人の子供たちは、朝鮮語が話せなくなっていた。また、皇民化教育により、「日本人」としての教育しか受けられなかった朝鮮人の子供たちは、「朝鮮人」としての精神を育むことすらできなかった

朝鮮学校とわたし①からの続き・・・からは少し脱線するけれど、チマチョゴリ制服を着ていた時の話。 朝鮮学校では、（たぶん全国的にだったと思うが、少なくとも私が通っていた学校では）初級学校のときは、紺のブレザーに男子は半ズボン、女子はスカートで通う。けど、中級からは、男子は黒のジャケットにグレーのパンツ、（私の通っていたところでは）ネクタイは青というブレザーのスタイルで、女子はチマチョゴリを着る。 私も例に洩れず、中級のときはチマチョゴリ制服を着て学校に通った。 チマチョゴリ制服は、冬は上下黒のウール地で、夏は綿や化繊で、上は白、私が通った学校ではチマ（スカート）は紺色だった。チマは夏冬どちらも細いプリーツが入っていて、地面から15センチくらいの長さだったと思う。 けっこう、私の周りの在日は、チマチョゴリ制服をかわいいとか気に入って着ていたという話も聞くけど、私にとっては単なる中級に上がったと

「夢を形にするために、５００億円の名護振興基金をつくる」 １６日、「３日攻防」に突入した沖縄・名護市長選（１９日投票）で辺野古の新基地を推進する末松文信候補の支援に入った自民党の石破茂幹事長は、宣伝カーの上で高らかに宣言しました。 「２００年」続く負担 ただ、石破氏は、この基金は「名護市民のご負担」（石破氏）＝辺野古の新基地受け入れと引き換えであることを明言しています。「名護市民を世界一幸せにする」といいますが、２００年も続く基地負担を押し付けられて、どうして幸せになれるのでしょうか。 この基金は総額１０００億円の「北部振興事業費」など、県民を屈服させるための“アメとムチ”政策の焼き直しです。多くの市民・県民が「誇りと尊厳を傷つけられた」と憤っている「札束でほおをたたくやり方」そのものです。 しかも、この「５００億円」の内訳を見ると、どこが「名護振興」なのか、疑問を感じざるを得ません。 看

アルツハイマー病の治療法確立を目指す国家プロジェクト「Ｊ―ＡＤＮＩ（アドニ）」を巡り、厚生労働省が臨床研究データの改ざんを指摘する実名入りの内部告発メールを無断で告発対象の研究チームの責任者に転送していたことが分かった。内部告発者の人権を著しく損なう行為で、国家公務員法（守秘義務）や内規に触れる可能性もある。　厚労省が国家プロジェクトを守るため疑惑をもみ消そうとしたとの疑念も招いており、厚労省の調査への信頼が揺らぐのは必至だ。　厚労省認知症・虐待防止対策推進室によると、担当専門官に「改ざんが数十例ある」というメールが届いたのは昨年１１月１８日。Ｊ―ＡＤＮＩ事務局側がデータの書き換えを指示した文書と、その通りに書き換えられた検査記録が添付されていた。専門官は翌日、「研究チーム内で対処すること」と判断し、代表研究者の岩坪威東大教授にそのままの文面と添付資料をメールで送ったという。