高速実証炉断念。「原発大国」フランスは曲がり角 原発に思い入れのないマクロン政権。日本と共同研究中の「アストリッド計画」を放棄 山口 昌子 在仏ジャーナリスト 「原発大国」(58基)のフランスが、日本と共同研究中だった高速実証炉「アストリッド(ASTRID)」計画を経費高騰を理由に放棄した。建設中の第3世代の原子炉「欧州加圧水型原子炉(EPR)を「優先する」(ボルヌ環境相)というが、そのEPRにしても完成のメドは依然、たっていない。先に「夢の原子炉」と謳(うた)ってきた高速増殖炉「スーパーフェニックス」を断念しているフランス。「政治的支援の不在」も指摘されるマクロン政権の方針は不透明さを増す一方だ。 第4世代原子炉の発展は2050年以降 フランス原子力庁(CEA)は8月30日、声明を発表してASTRID計画の放棄を確認。「現在のエネルギー状況下では、第4世代の原子炉の産業的発展は今世紀の後
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