紀伊国屋書店と凸版印刷は共同で、国立国会図書館から蔵書を電子化する作業を受注した。対象は大正末期から戦前までに刊行された書籍8万冊強、明治期から戦前までの雑誌16万冊で、受注額は11億円弱のもよう。国会図書館が計画する蔵書の電子保存プロジェクトで、本格的な業務発注の第一弾となる。 紀伊国屋と凸版が受注したのは、所蔵された書籍のページを読み取って画像データ化し、書名や著者、目次など検索用データを整備する作業。 蔵書は凸版の工場に運び込んで画像化し、紀伊国屋が書籍の運搬作業や目次データの入力、校正作業などを受け持つ。競争入札を通じて受注した。 両社は取り扱いに注意を要する古書の電子化ノウハウを蓄積し、大学図書館や公共図書館に向けた蔵書電子化サービスの開発、提供に乗り出す。 国会図書館は明治期から1968年までに刊行された書籍約90万冊を電子保存するプロジェクトに着手している。