<少し前、カナダのトルドー首相の昔の「黒塗り」写真が問題になった。『アラジンと魔法のランプ』の主人公アラジンに扮した写真だったが、実はこの話、お世辞にも由緒正しいアラブ文学とはいいがたい> もう20年以上昔の話である。クウェートに住んでいた友人のパレスチナ人と話をしているとき、白人や黄色人種といった言葉が話題になった。 そのとき、アラブ人は有色人種なのか、白人なのか、有色人種なら何色なのかという議論となり、そのパレスチナ人は、アラブ人は形質人類学的にいえば、いわゆる白人と同じコーカソイドであるが、肌の色としては有色人種であり、色は茶色であると主張した。20年以上昔のことなので、ポリティカル・コレクトネスの考えかたも希薄で、こちらもふーん、そうなんだと適当に相槌をうっていた記憶がある。 なんでこんな話を突然思い出したかというと、これまたちょっとまえの話で申し訳ないが、カナダのジャスティン・ト
![ディズニー恐るべし、『アラジンと魔法のランプ』は本当は中東じゃないのに](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ce4383df08ae58d9b09d64c5a1981bd3e8f39fb0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fhosaka%2Fassets_c%2F2019%2F11%2Fhosaka191127aladdin-top-thumb-720x623-175845.jpg)