戦争・紛争を抑止する「特効薬」はない 戦争や紛争は、なぜ起きるのか。なぜ、この世からなくならないのか。 戦史・紛争史研究家を名乗り、古今東西の様々な戦争や紛争を分析・解説する原稿を書く仕事を続けながら、常にそうした疑問を頭の片隅に置き続けてきた。 1945年の悲惨な敗戦以降、日本は在日米軍基地が集中する沖縄を除いて、戦争や紛争と深く関わらずに済むという恵まれた環境にあったが、子供の頃から戦争や紛争に興味を惹かれ、本や映画、プラモデル、机上でプレイするシミュレーション・ゲームなど、さまざまな形態でこのテーマに関わってきた。 そこで少しずつ学んだのは、戦争や紛争が起こる原因は多種多様であり、あらゆる戦争や紛争の発生を一律に抑止できるような「特効薬」的な解決法はなさそうだ、ということと、戦争や紛争を始めたり、戦時の意思決定を行う政治的・軍事的指導者の思考や行動様式には、いくつかの共通するパターン
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