人物までの距離を約130メートルに設定した比較写真。画像上は、焦点距離50mmレンズで撮影。画像中は、焦点距離1200mm(人物間の距離は投手と本塁に近い約18メートル)。画像下は焦点距離1700mm。 甲子園にはセンターバックスクリーン横に、130メートル以上遠方の本塁上を撮影するための報道専用の撮影席がある。この位置から、投手、捕手、打者を画面内に収めるためには焦点距離1200mm、画面を縦位置にして打者を画面にとらえるためには焦点距離1700mmが必要となる。つまり、「1200-1700mm」は、甲子園のこの撮影席から撮影するために開発されたのである。 1980年代、ニコンのライバル社には1200mm f/5.6の超望遠レンズがあった。新聞各社は甲子園での取材に、このレンズを使用するためカメラをライバル社の機種に切り替える動きを見せた。 1989(平成元)年5月、ニコンは甲子園向
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