この記事では,LDA汎関数(Dirac-Slaterの交換汎関数(参考文献[1],参考文献[2])とVWN相関汎関数(参考文献[3])の組み合わせ)を用いて,水素原子に対するKohn-Sham方程式を解き,基底状態のエネルギーEを計算してみることにします。なお,Kohn-Sham方程式そのものについてはこちらの記事で,また,ヘリウム原子に対するKohn-Sham方程式については,こちらの記事で解説しています。 水素原子に対するKohn-Sham方程式 さて,早速ですが,水素原子に対するKohn-Sham方程式は,LDA-VWN汎関数を用いた場合,Hartree原子単位系で(以下,断りなしにHartree原子単位系を用いることとします), \left[ -\dfrac{1}{2}\nabla^{2}-\dfrac{1}{r}+% %TCIMACRO{\dint }% %BeginExpans