2017年のリニューアルにより、現代美術作家・杉本博司と建築家・榊田倫之が主宰する「新素材研究所」が設計を手掛け、美術品の魅力を最大限に引き出す工夫が随所に施された展示空間を実現しました。展示ケースは床の間をイメージし、和紙を用いた畳を展示台としました。低反射高透過のガラスを用い、さらに鑑賞者の背後に黒漆喰の壁を設置すること で、ガラスの存在感を極限まで無くしています。
【お知らせ】 shadowtimesは、港千尋と勝又公仁彦による、写真を思考するメールマガジンのプロジェクトとして約1年間継続してまいりましたが、メディア環境も変化し、コンテンツも蓄積されてきましたので12月末で一旦休止し、コンテンツの再編集・再検討を行った上で、新たなメディアで再開する予定です。 また、新たな形で写真を思考するメディアやコミュニケーションの場をご提供できればと考えておりますので今後ともよろしくお願い致します。ご購読大変ありがとうございました。 12月5日(木)で定期購読の徴収を解除致しますが、購読会員様には引き続き12月分の配信を行います。また、バックナンバーの閲覧は12月末まで可能となります。 今後の予定は、現購読会員の皆様と、ご関心のある皆様には差し支えなければご連絡させて頂きます。不要の方はお手数ですが下記アドレスまでご連絡下さい。 contact@shadowti
港千尋氏は写真家であると同時に評論研究でも旺盛な著述を続けておられます。写真家としては写真展「市民の色 chromatic citizen」(2006年)で第31回 伊奈信男賞を受賞し、評論の分野では『記憶 – 「創造」と「想起」の力』(1997年)でサントリー学芸賞を受賞。また、2007年のヴェネチアビエンナーレでは日本館コミッショナーを務めました。これまでにもペドロ コスタについて評論を執筆されたことがあり、今回の講演会をお願いいたしました。そのお話の内容をごく簡単にご紹介いたします。 この展覧会はもともと2005年にポルトガルの美術館で開かれたものだということですが、そのまま同じ展覧会ではなく、原美術館のために構成し直したそうです。原美術館はもともと邸宅だった空間なのが特色です。ペドロ コスタとルイ シャフェスも、この「家」=「住まいだった空間」に惹かれて展示の構成を熟考したようです
3月上旬の刊行予定です。 藤澤茜『浮世絵が創った江戸文化』(笠間書院) ISBN978-4-305-70688-1 C0071 定価:本体7,000円(税別) B5変型・上製・カバー装・320頁 浮世絵を見ると江戸の社会がわかる 浮世絵は、社会情勢やファッションなど、多様な情報を伝えるメディアとして機能していた。 絵に盛り込まれた情報を読み解く庶民の文学的素養や文化基盤を検証。 歌舞伎界や小説界と結びついて新しい文化を生み出す実態や、アニメ・マンガへ継承されている表現や手法を明らかにする。 図版200点掲載! 【浮世絵は周縁の文化を巧みに取り込み、「図像」としてそれらの情報を発信した。過去の文学や伝承、最新のファッションや小説、歌舞伎など、時間軸にとらわれない情報を伝える媒体としての意義にも注目したいと考え、本書には『浮世絵が創った江戸文化』という題をつけた。各図を細部に至るまでじっくり鑑
2012年12月8日[土]、「MU[無]─ペドロ コスタ&ルイ シャフェス」オープニングにあわせて来日したペドロ コスタとルイ シャフェスのトークが行われました。映画と彫刻という全く異なる分野で表現をする二人がともに展示をするにあたり、主に話しあったのは、展示会場となる原美術館のスペースが元邸宅であり、場所自体が持つ記憶だったといいます。ここでは二人のトークの内容を要約し、簡単にリポートします。詳しい講演録は2月にアートイット連載コラム「Lecture @ Museum」にて紹介される予定です。 ペドロ コスタの言葉より: ここ数年、私は他の映画監督とは異なり、登場人物と対話を重ねて撮影する*1というアーカイヴィングに近い仕事の仕方をしています。原美術館では「溶岩の家」(1995年)、「ヴァンダの部屋」(2000年)、「コロッサル・ユース」(2006年)、また次の長編のために友人ヴェントゥ
浮世絵といえば、東洲斎写楽や葛飾北斎を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、その後幕末から明治にかけて、いま見ても新しい浮世絵作品がたくさん生まれました。今回はそんなクールな浮世絵作品を紹介します。 ※2019年に16作品を追加しました。 巨大な骸骨の妖怪 相馬の古内裏(1845年ごろ) 歌川国芳 非常に有名な1枚。描かれているのは、平将門が討ち取られたあと、その娘とされる滝夜叉姫が呼び出した骸骨の妖怪です。滝夜叉姫はこの妖怪で父亡き後、その遺志を果たそうとしました。※滝夜叉姫は伝説の人です。 作者は奇才・歌川国芳(うたがわくによし)。まずは彼の作品から紹介します。 とどめの一撃 甲越勇将伝 武田家廿四将 三討死之内 諸角豊後守昌清(1847年ごろ) 歌川国芳 ビカーッて漫画みたいになっています。150年前にすでにこんな表現が使われていたことに驚き。 対決 和漢準源氏 乙女 天羅国斑足王悪
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