「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング
「規範意識」をふりかざして復古主義の「教育改革」を呼号した安倍内閣の「教育いじり」の「成果」がさっそく出てきた。中央教育審議会が、中学校で「武道」「ダンス」の必修科目化を打ち出したのだ。中央教育審議会の専門部会での討議をへて、近く決定を見ることになるという。昨年の10月末から安倍内閣が強引に推進した「教育いじり=改正教育基本法」に掲げられた「伝統と文化を尊重し」という教育目標の具現化をはかったものだという。しかし、なぜ「武道」なのか。 剣道・柔道・なぎなた・弓道などを男女ともに習得することは、一般論から言えば悪いことではない。それぞれの奥行きも深いことだろう。けれども、伝統文化と呼んだ場合には、茶道・華道・香道をはじめ、俳句・和歌・連歌や、能・狂言・歌舞伎などの伝統芸能、あるいは日本画・版画・造形などの伝統美術……とても書き切れないぐらいの多方面の「伝統と文化」がこの国には存在する。「伝統
政治の光景は「絶望的な醜態」をさらしていても、街にはクリスマスソングが流れている。政治の場で連日がテンションの高い「勝負」だったせいか、街ゆく人の笑顔が眩しい。政治家は「絶望」を語ってはいけない仕事だと思っている。暗い政治の谷間に咲いた白輪の花を遠目にしながら、可能性と「希望」を紡ぎだしていく職業だと任じている。「小泉劇場」の狂騒が終わって、11人の復党組に対しての「おかえりなさい」の一言で安倍政権は、「劇場政治」の幕を閉じた。「改革」なんて似合わない自民党の人たちが多かったから、また森政権時代に戻るのだろう。 そして、「国会の議論に資する」などと言っていた官邸調査委報告書を質疑が終わるのを待って提出する姑息さどうだろう。弱気で、パッとしない、アカンタビリティーのかけらも感じない落日の内閣ではないか。 それでも4割の人は、まだ安倍政権に期待をつないでいる。ただし、「タウンミーテイング500
教育基本法改正案は、憲法草案との整合性をチェック済みであるという文科相の発言はあまり不思議な発言ではない。文科相自身、あたりまえのこととして述べたのだろう。このあたりの背景は、こちらのKouさん(秋扇巵言)による力作「教育基本法改正と公共精神」を読んでいただければ、それが戦後以来の数十年の歴史の中に位置づけられる話しであることがわかるだろう。日教組撲滅などという虚飾は実になまやさしいその場限りのウソで、あたかもそれが重大なことであるかのように論じる教育再生会議や政治家の詐欺師ぶりにはあっけにとられるしかない。 簡単にいえば、国民が体制に盲従することを規定する憲法と、そのことに疑問を抱かない国民を供給するマシーンである教育の両輪だ。このクラシックなシステムがどれだけ日本の政治家・官僚・財界などのエスタブリッシュメントにとって都合がいいのかは、別に説明するまでもない。のであるが、抽象的な点だけ
教育基本法特別委員会で、40分質疑に立った。ここ数日かけて準備してきた資料をもとに、金の流れを追った。小泉内閣の支持率を底支えしてきた内閣府主催のタウンミーティングは、これまでに176ヶ所で開催されている。これは、内閣府に担当室が置かれているからといって、とても役所だけで出来るものではない。委託業者があるはずだと見て、資料請求を行った。その結果、昨夜遅く内閣府会計担当参事官と契約業者との「契約書」「契約単価内訳表」「仕様書」が届いた。この金額を聞いて驚く。「平成13年度9億3932万9495円(随意契約・電通)」「平成14年度1億9341万669円(朝日広告・電通)「平成15年度2億9711万円(電通)」「平成16年度2億4218万6845円」「平成17年度2億9554万185円(朝日広告」(→11月15日訂正・昨日の平成15年度朝日広告は電通の間違いでした)で総合計は、なんと19億675
昨日の教育基本法特別委員会での質疑は大きな反響があり、朝日・毎日・共同などが取り上げてくれた。タウンミーテイングが「やらせ」×「やらせ」の二重だまし構造になっていたのではないかという重大な疑惑が浮上したからだ。「発言者」も事前依頼済みで、会場にぎっしり座る観客も、65%が「関係筋招待者」=動員された公務員等だとしたら、「国民を前に自由に意見交換」ではなく、土曜出勤の公務員の前に大臣とゲストが訓示をたれて、おまけに入れてもらえた「一般参加者」が手をあげて発言を求めてもなかなか指されない。(事前発言依頼者優先のため) しかも和歌山県などでは「事前申込み者」の意見リストが作成されていて、ここに○・△・無印などの評価がされている。○をつけた意見をもとに、文部科学省が発言例を作成したのだろうか。とんでもないことである。 明日は、沖縄知事選挙応援で沖縄へ。そして、明後日は、教育基本法特別委員会の2回目
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