百合だからコラム百本 第19回 ドラえもんが何とかしてくれると思った 前回の続きです。 創造的なものを、楽しめるかどうか、楽しんでいいのか、楽しむべきか、楽しんだことを率直に表明できるか。 これらの問題に対して、容易にYESと答えられるようにするのが、「作品」という仕掛けです。 作品という仕掛けのこうした機能は、創造的なものに限って発揮されるわけではありません。一山いくらの凡庸なアクション映画の数々を思い出してみてください。もし自分が当事者だとしたら、楽しむどころではない話ばかりです。 (余談ですが私は、アクション映画の正義の味方がやむなく公道を暴走するシーンを見るたびに、いたたまれない思いをします。私にとって作品という仕掛けは、人類滅亡については100%機能するのですが、公道での暴走行為についてはあまり機能しません) さて今日の本題は、作品という仕掛けのこうした機能――ではなく、装飾的な