(日経ビジネス2017年5月29日号より転載) 重要な発明が他の発明と結びついてさらに加速度的に技術が進化する「収穫加速の法則」がちょっとした話題になっている。産業の大きな変化は、決して未来の話とは言い切れないのだ。訪れるのは豊かな未来なのか──AI(人工知能)に薄ら恐ろしさを感じる人にもおすすめの、5年後に備えるための3冊を紹介しよう。 帯に「人類の生活と常識は、根底から覆される!」と刺激的な文言が並ぶのが『第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来』だ。自動運転、3Dプリンター、先進ロボット工学、新素材を4つのメガトレンドと定義して、訪れるであろう技術の進化を予測する。 『第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来』 クラウス・シュワブ著 世界経済フォーラム訳 1500円(日本経済新聞出版社) ダボス会議の創設者が有識者とのディスカッションで、これから起こる次の産業革命について解説する。