宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」(1997年)のテーマソングを26歳のときに歌った米良美一さん(52)は、女声の音域を歌う男性歌手「カウンターテナー」として脚光を浴びた。だが、30代半ばまでは、難病や養護学校で過ごした歩みを広く語ることはなかったという。 上では、米良さんが「自らの原点」と話す松田聖子さんの思い出について語ります。 ラジオから流れた悲しげな歌声で 宮崎監督が出勤途中の朝に聞いていたラジオから、たまたま僕の声が流れてきたそうです。大人か子供か、男性か女性か、日本人か外国人なのか――。わからないけれども、ラジオから聞こえた悲しげな歌声が、当時制作に行き詰まっていた「もののけ姫」にインスピレーションを与えたそうです。それで、「ぜひ歌ってほしい」と監督から直接オファーをいただきました。 傷つきたくなくて 26歳で「もののけ姫」の主題歌を歌って脚光を浴びることになりました。そのこ