【前の記事を読む】公園を埋め、そして消えたイラン人 あの波は日本に何をもたらしたか 中学生のころ、いじめに遭いました。当時、日本にいたイラン人について変造テレホンカードの売買や不法滞在などの報道があり、「イラン出身」という私に、言葉によるいじめがエスカレートしていきました。 そのことで、イランのことが嫌いになった時期もあります。でも、母からは「自分の国を嫌いなんて言っちゃだめ。誇りに思いなさい」と諭されました。 親のほうが大変なんです。子どもは学校で友達もできるけれど、親は最初は言葉もできないし社会になじむのに時間がかかる。三者面談にもいけない。朝から晩まで必死に働いている親のことを悪く言われるのが一番つらかった。 いまもアメリカのトランプ政権がイランに対して経済制裁をしています。イランは平穏なのに、周りの国で起きている紛争と一緒くたにする人も多く、イランというと「大変だね」のひと言で終え
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