「ONE PIECE展」に出展されている単行本第61巻の表紙を再現した模型=東京・六本木の森アーツセンターギャラリー(写真:産経新聞) 漫画市場で尾田栄一郎さん(37)の人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の好調ぶりが際立っている。昨年11月発売の単行本第64巻、今年2月発売の最新65巻はともに初版400万部を記録。日本人の3%が読んでいる計算になる。一方で漫画雑誌の売り上げは低下傾向に歯止めがかからない。漫画単行本の販売も減少気味だが、なぜこんなにも『ワンピース』だけが売れるのだろうか。(溝上健良) 【写真をみる】 東京ドームでは主人公ルフィらの巨大帆船展示も 22年に『ワンピース』第57巻(300万部)に記録を更新される以前は、国内の初版発行部数は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上・下)』(16年、静山社)の290万セットが最高だった。漫画単行本では一昨年発売の『NAR