鳥の世界に異変が起きている。日本鳥学会は、外見などからタカやコンドルに近いとしていた猛禽(もうきん)類のハヤブサを「インコ、スズメの仲間」と変更。特別天然記念物のトキも、コウノトリ目からペリカン目に変わった。DNAの研究が進み、大きさや性格が異なる鳥たちの意外な間柄が分かってきた。国内の自然界で確認されている鳥は約630種類。同学会は昨年9月、「日本鳥類目録」を12年ぶりに改訂し、DNA分析の
カビによって枯死し、花粉を出さなくなった雄花=森林総合研究所提供通常のスギの雄花。アレルギーの原因となる花粉を飛散させる=森林総合研究所提供 【山本智之】スギの木にスプレーすると、花粉をつくる「雄花」だけを狙い撃ちして枯らし、翌年の花粉発生を抑える――。そんな新技術を、森林総合研究所(茨城県つくば市)が開発した。安全性や生態系への影響を確認する大規模試験が、今秋にも始まる。 国民病ともいわれるスギ花粉症。その発生源対策としては、無花粉スギの植樹なども進められているが、成長には長い年月がかかる。今回の技術は、今あるスギの花粉発生を抑えることができるという即効性が特徴だ。 スプレーの主成分はカビの胞子。きっかけは2004年、福島県内のスギ林で、通常は褐色のはずの雄花が、黒く変色しているのが見つかったことだった。森林総研の窪野高徳科長(樹病学)らが詳しく調べ、「シドウイア・ジャポニカ」とい
さまざまな法則や仮説を検証するための科学実験には、子どもに科学の面白さを伝えられるよう工夫が凝らされています。科学実験の様子を収めた動画は、子どもだけでなく大人が見てももちろん楽しめます。科学実験の動画を紹介するサイトを集めました。 ■ YouTubeのチャンネルで科学実験を楽しむ 一から科学実験を自分でやろうとすると大変ですが、YouTubeで動画を見れば材料も手順もよく分かります。実験動画がまとまっているチャンネルをチェックしてみましょう。 <ワオ! 科学実験ナビ> ▽ ワオ!科学実験ナビ - YouTube ▽ 「科学に強い子」を育てる ワオ!科学実験ナビ ワオ・コーポレーションは、科学教育を支援するサイト「ワオ! 科学実験ナビ」を運営しています。YouTubeの公式チャンネルでは、「ドライアイスで風船を膨らませよう!」「ペットボトルのふんすいをつくってみよう!」のように身近な材料で
エイズを治療するための特効薬の素となりうるものがついに発見された!というアメリカからのニュース。 アメリカ、ミズーリ州のセントルイスにあるワシントン大学医学部の研究員によると、ハチ毒の中に含まれるメリチンという毒素がエイズウィルスの保護膜を破壊するとのこと。 さらに、周囲の細胞を傷つけることなくHIVを破壊することができるそうで、HIVの拡散を防ぐための感染予防ジェルが開発可能。 今後は既に感染している患者に対する治療や、同じくメリチンで破壊可能なB型肝炎、C型肝炎ウィルスの治療薬も研究していくとのこと。 Nanoparticles loaded with bee venom kill HIV | Newsroom | Washington University in St. Louis 実用化はずっと先だと思うけど、これはとてつもなく重要な発見。 人類が自然界から学ぶことはまだまだ多いん
本記事は BAD ASTRONOMY 2013年3月4日 記事 No, Our Solar System is NOT a “Vortex” を許可を得て日本語に翻訳、掲載するものです。快く掲載を許可してくださった天文学者Philip Plait博士に心より御礼申し上げるとともに、記事の趣旨が広く日本でも共有されることを願っております。 ***** なめらかな動きでコンピューターアニメーションが太陽の周りを周る惑星の動きを、天の川銀河を周る太陽軌道のように解説する動画について、ツイートやメールがたくさん来ている。とてもきれいな動画に、説得力のある音楽、ていねいな作りの画像。 しかし、問題がひとつある。間違っているのだ。間違いは表面的なものではなく、間違った前提からきた根本的なものだ。中にはいくつかの有益な視覚情報があるが、私は(銀河サイズの)話半分だと思っておくよう警告する。 なぜか? こ
英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された2匹のラットの脳をつなげ、信号を送受信する研究の画像(2013年2月27日提供)。(c)AFP/NATURE/Katie Zhuang, Laboratory of Dr. Miguel Nicolelis, Duke University 【3月4日 AFP】複数の頭脳をつなぎ合わせて「スーパー脳」を創造する試みとして、遠く離れた北米と南米の実験室にいるラットの脳を電極でつなぎ、片方のラットが覚えたことを別のラットに伝えることに成功したという。2月28日の英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に報告が掲載された。 ラットの大脳皮質に電極を埋め込み、南米ブラジル・ナタル(Natal)の研究機関にいるラットから米ノースカロライナ(North Carolina)
化学者のつぶやき 科学を理解しようとしない人に科学を語ることに意味はあるのか? 2013/3/1 化学者のつぶやき, 日常から 投稿者: やすたか ケムステーションが2012年の化学コミュニケーション賞をとりました。ぼくもケムステーションで記事を書かせてもらって1年半がたち、自分的には満足度の高い記事も、そうでない記事もあったのですが、総体的にみてとても楽しかったです。 科学者が科学を語ることの重要性はよく言われています。個人的にこの問題は昔から気になっているテーマです。 僕は学部生時代に文系分野の職種でインターンをしていました。僕は大学に入った当初、科学者になることにあまり興味がなかったのです。しかしそこではアカデミアに対する理解の無さ、もっというと「あいつら、よく分かんない机上の空論ばかりやっている」という物言いを目の当たりにし、ちょっと違和感を感じました。逆にアカデミア界隈の人には、
2013-03-01 世界三大学術誌Cell、最新号の表紙がタンパク質を擬人化した女の子ということで話題に Cell, Nature, Science、これら三つの雑誌は科学界で最も権威ある雑誌として知られ、まとめてCNSと略されたりします。Cellは細胞生物学の専門誌なので物理系・化学系の人には馴染みがないですが、「ノーベル賞を受賞された山中先生がiPS細胞の論文を最初に報告した雑誌がCell」と言えば多くの人に凄い雑誌だと分かって頂けると思います。 東大のグループがCellに出した さて、今回話題になった論文、実は日本の研究グループが出した論文です。この表紙はFXBL21とFXBL3という2つのタンパク質が協調することで体内時計を調節することを表現しています。この表紙の原案は同研究室の@hirosekentarrowさんであり、それを元にYuki Takahashiさんが描かれまし
心理学では、人には「自分は平均より優れている」という思い込み(優越の錯覚)があることが知られているが、この錯覚が脳内の異なる部位の連携の強弱や、神経伝達物質に影響されることが25日までに、放射線医学総合研究所などの研究で分かった。抑うつ状態ではこの錯覚が弱いことも知られており、成果は抑うつ症状の診断などへの応用が期待できるという。論文は近く、米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。 放医研分子イメージング研究センターの山田真希子主任研究員らは、男性被験者24人に対し、「正直」「怒りっぽい」「温厚」などの単語を示し、自分が平均と比べてどうかを評価させる実験を実施。多くの人が平均より2割程度「優れている」と自己評価していた。 その上で、機能的磁気共鳴画像診断装置(fMRI)と陽電子放射断層撮影(PET)を使い、脳内の局部的な働きと神経伝達物質が「錯覚」に与える影響を調べた。 その結果、脳
放射線科医の83%が、この画像の中にアレが写っているのに気づかない(修正あり)2013.02.25 15:0017,395 そうこ 気づきました? 気づいた人は言われなくても気づいたと思います? 変化の見落とし、という現象をご存知ですか? これは、予期せぬ変化は頭にはいってこず見落としてしまう、というもの。上の画像はとあるCTスキャン画像で、この現象の研究に用いられたものです。画像にゴリラが写っているのわかりましたか? ボストンのBrigham and Women's Hospitalの心理科学チームの研究の1つに、ゴリラの動画があります。この動画も変化の見落としに関するものなのですが、今回の画像はそのアップデート。より慣れたリラックスした状況でも、ある特定のものが「見えない」ということがあるのかを調べました。被験者となったのは、放射線科医24人。MRIやX線、CTスキャンの画像をいつも見
【ボストン(米マサチューセッツ州)=中島達雄】米紙ニューヨーク・タイムズは18日、オバマ政権が人間の脳機能の全容解明を目指し、今後10年かけて政府と民間による新たな共同研究に取り組むことを計画中だと報じた。 早ければ3月に正式発表されるという。 脳神経ごとの役割を解明し、「脳の活動地図」を作るというプロジェクトで、アルツハイマー病やパーキンソン病の原因究明、うつ病など精神疾患の治療法の開発、人工知能(AI)の発展につながることが期待されるという。人間の全遺伝情報(ヒトゲノム)解読プロジェクトに次ぐ、大規模研究になるとみられる。 オバマ米大統領は12日の一般教書演説で、ヒトゲノム研究の経済効果について、「1ドルごとの投資に140ドルのリターンがあった」と紹介。その上で「現在は脳活動地図の作成が重要。1960年代の宇宙開発競争に匹敵する、高度な研究開発のために投資すべきだ」と訴えていた。
電気の力で電気を発電する『電気力発電所』って作れないのでしょうか? 素人質問で申し訳ないのですが、 現在設置されている主な発電所は石油や原子力などの資源を消費して発電機(タービン?)を回すことによって発電していると思います。 もし発電するのにタービンさえ回ればよいのなら電気の力だけで回すことが可能だと思います。 そして発電された電気を利用してさらに発電を行い、余った分を生活用に回せばほとんど資源を消費せず、地球環境にやさしい発電所が出来るのではないかと考えております。 でもなんとなくこの発電方法だと電気の発電量が少ないような気がするので、歯車のギア比を使ってタービンの回転数を増幅させるなどの改造をしたり、市町村単位で小型発電所として管理運営するなど、ちょっと賢い人に頭ヒネっていただければ何だか上手く行きそうな気がするのは私だけでしょうか… とにかくこの『電気力発電所』について上手く出来るの
ロシア中部に落下した隕石とみられる物体について、NASA=アメリカ航空宇宙局は、およそ7000トンの小惑星が時速6万キロ以上という猛烈な速度で大気圏に突入して爆発し、その一部が落下したとみられると発表しました。 ロシア中部のチェリャビンスク州などの広い範囲で15日、隕石とみられる物体が強い光を発しながら爆発して、空中でバラバラになって落下しました。 チェリャビンスク州政府などによりますと、この衝撃で多くの建物の窓ガラスが割れるなどの被害が出て、被害総額は少なくとも10億ルーブル、日本円にして30億円以上になるほか、割れたガラスなどでけがをした人はこれまでに1000人以上に上っています。 チェリャビンスクから西におよそ70キロ離れた湖の凍った水面に、直径8メートルの穴が見つかり、岸辺では直径6メートルのクレーターのようなものが確認されたほか、少なくとも4か所で隕石の一部とみられる破片が見つか
図0. 地球に衝突する小惑星の想像図(直径10km) 最近、ロシアの大火球で1000人以上の負傷者が出た。直後に小惑星2012 DA14が地球をニアミスするなど天が慌ただしい。 天体衝突は小さな天体でも巨大な擾乱を引き起こす。生み出された衝撃波の威力に驚いた方も多いだろう(図1)。原子爆弾と同程度のエネルギーが解放されたが、高高度で爆発したため数十キロ圏に薄まった影響で済んでいる。 居住地に落ちることは珍しいが、今回の衝突は20年に1回くらい地球のどこかで起きている。日本に限定するなら20000年に1回くらいの事象だろう。*1 図1. 爆風の強度 (上) 響き渡る衝撃波の轟音 (下) 音はないが、物を吹き飛ばして屋内に吹き込む爆風の強さがみてとれる。この風の強さから衝撃波のエネルギーを類推することが出来る。 天体衝突は流れ星から大量絶滅まで幅広いが、ハザードの規模やリスクについて大まかに触
ロシア中部で、隕石(いんせき)とみられる物体が落下し、その際の衝撃で、広い範囲にわたって建物のガラス窓が割れるなどして、多数の人がけがをしました。 国立天文台の渡部潤一副台長の解説を動画で掲載します。
ロシア南部ウラル地方のチェリャビンスク州周辺で15日あった隕石落下で、ロシア内務省によると同州の3カ所に破片落下の痕跡が見つかった。人口密集地への落下は免れたが衝撃波で大気が激しく振動。チェリャビンスク市によると、割れたガラスの破片による切り傷などで725人が市内で手当てを受けた。非常事態省によると、各地で112人が入院した。死者はいなかった。 ロシア地理協会チェリャビンスク支部の解析によると、隕石は低空突入の圧力のため高度70~30キロで3回爆発した。白い閃光を広範囲に放ち、爆発音はやや遅れて響いた。最初の爆発が最も大きかった。南東から北西に向け白煙を引いて空を横切りながら、地上に対し45度の角度で落下した。 ロシア宇宙庁によると、隕石は秒速30キロで空を横切った。チェリャビンスク州によると、州中部のチェバルクリ近郊の湖に張った氷に、隕石落下によるとみられる直径6メートルの穴が見つかった
ロシア南部ウラル地方のチェリャビンスク州周辺で15日起きた隕石落下は、隕石が上空で爆発し、ロシア内務省によると同州内の3カ所に破片が落下した。人口が密集する都市部への落下は免れたが衝撃波で大気が激しく振動、非常事態省によると、割れたガラスの破片などで約500人が負傷し、112人が入院した。死者はいなかった。隕石落下で多数の負傷者が出るのは極めて珍しい。 隕石はごう音とともに、白い閃光を広範囲に放ち、白煙を引いて空を横切った。チェリャビンスク州によると、破片の一部は同州中部のチェバルクリ郊外の湖に落下したとみられる。 ロシア宇宙庁は、隕石は秒速30キロで低空を横切ったと説明している。 負傷者の大部分はガラスの破片などによる切り傷で、軽傷と「中程度」のけが。生命に関わる重傷者はいないもようだ。学校では授業中で、子どもも多数が負傷した。(共同)
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